笠女郎
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Bibliographic Information
笠女郎
(コレクション日本歌人選 / 和歌文学会監修, 062)
笠間書院, 2019.2
- Other Title
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Kasano Iratsume
笠女郎 : すべて家持ひとりに宛てた恋の歌
- Title Transcription
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カサ ノ イラツメ
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Note
読書案内: p117
Description and Table of Contents
Description
「女性のつくった恋の歌としては最も優れたものだと、私は思っています」詩人・大岡信氏にそういわしめた鮮烈な二十九首。
Table of Contents
- 託馬野に生ふる紫草衣に染めいまだ着ずして色に出でにけり(巻三・三九五)
- 陸奥の真野の草原遠けども面影にして見ゆといふものを(巻三・三九六)
- 奥山の岩本菅を根深めて結びし心忘れかねつも(巻三・三九七)
- 水鳥の鴨の羽色の春山のおほつかなくも思ほゆるかも(巻八・一四五一)
- 朝毎に我が見る屋戸のなでしこが花にも君はありこせぬかも(巻八・一六一六)
- 我が形見見つつ偲はせあらたまの年の緒長く我も思はむ(巻四・五八七)
- 白鳥の飛羽山松の待ちつつそ我が恋ひ渡るこの月ごろを(巻四・五八八)
- 衣手を打廻の里にある我を知らにそ人は待てど来ずける(巻四・五八九)
- あらたまの年の経ぬれば今しはとゆめよ我が背子我が名告らすな(巻四・五九〇)
- 我が思ひを人に知るれや玉櫛笥開き明けつと夢にし見ゆる(巻四・五九一)〔ほか〕
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