落語の種あかし
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書誌事項
落語の種あかし
(岩波現代文庫, 学術 ; 402)
岩波書店, 2019.3
- タイトル読み
-
ラクゴ ノ タネアカシ
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注記
単行本は2004年6月岩波書店刊
初出一覧: p357-359
内容説明・目次
内容説明
「芝浜」「文七元結」「大山詣り」「黄金餅」「風呂敷」「塩原多助一代記」…古典落語の多くは、噺本、黄表紙、講談、歌舞伎など、先行文芸・芸能に材を得ている。だが、史実と思われていた噺が実は虚構だった、全くの作り話から伝承が生まれていたなど、虚実が複雑に絡み合い、成立の過程は謎が多い。博覧強記で知られた著者は膨大な資料を読み解き、類似の説話を比較対照し、落語のみなもとを探り当ててゆく。落語をこよなく愛した著者が遺した、面目躍如の種あかし。
目次
- 第1章 落語における笑いの生成
- 第2章 人情噺はいかにして成立したか(「芝浜」—金を拾うはなしを正直説話より見る;「文七元結」—身投げを止めるはなし;「帯久」—名裁きばなし;猫家・皿屋敷—伝説化された人情噺)
- 第3章 噺さまざま、起源さまざま(「大山詣り」—狂言からの着想;「黄金餅」—奇想と滑稽の極み;「悋気の火の玉」「三年目」—執心ばなし;「風呂敷」「つづら」「短命」他—艶笑噺;「風呂敷」再考—東西の説話がいかにして交流するのか;「中村仲蔵」—出世噺の成立)
- 第4章 円朝の種あかし(『塩原多助一代記』—原話のからくり;『蝦夷錦古郷の家土産』と『欧州奇談夢廼暁』—翻案物異説)
「BOOKデータベース」 より