フラナリー・オコナーの受動性と暴力 : 文学と神学の狭間で
著者
書誌事項
フラナリー・オコナーの受動性と暴力 : 文学と神学の狭間で
(南山大学学術叢書)
彩流社, 2019.3
- タイトル別名
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フラナリーオコナーの受動性と暴力 : 文学と神学の狭間で
- タイトル読み
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フラナリー・オコナー ノ ジュドウセイ ト ボウリョク : ブンガク ト シンガク ノ ハザマ デ
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注記
引用文献一覧: p267-277
収録内容
- 文学と神学の狭間で
- 彷徨の身体 : 『賢い血』と不安定な神の表象
- 物質と秘跡のリアリティ : 「グリーンリーフ」と「川」にみられる文学の美学と創造世界の表象
- 倫理、暴力、非在 : 「善人はなかなかいない」と「善良な田舎者」における善と他者
- アクチュアリティ、グロテスク、「パーカーの背中」 : 行為、融合、再創造
- 不可解な黒さと虚構の力学 : 「作り物の黒人」と「高く昇って一点へ」の差異と終わりの意識
- 故郷、煉獄、飛翔 : 「永く続く悪寒」における神の降臨と時間の詩学
- 農園から共同体へ : 「強制追放者」におけるアイデンティティの構築と崩壊
- 生の政治と死の宗教 : 『激しく攻める者はこれを奪う』
- 偽善と暴力の相補 : 「奴隷解放宣言」と「高く昇って一点へ」
内容説明・目次
内容説明
アメリカ南部を代表するカソリック作家、フラナリー・オコナー(1925‐64)。彼女の文学世界は、なぜグロテスクで暴力的な光景に満ちているのか—。暴力と恩寵が混在したオコナーの文学/神学世界において、どのように登場人物の主体性が奪われ、神の啓示の前で受動的な存在になるのか、オコナー文学が内包する倫理に着目する。
目次
- 文学と神学の狭間で
- 第1部 秘義における物質と知覚(彷徨の身体—『賢い血』と不安定な神の表象;物質と秘跡のリアリティ—「グリーンリーフ」と「川」にみられる文学の美学と創造世界の表象)
- 第2部 受動性という倫理—他者の歓待と神の恩寵(倫理、暴力、非在—「善人はなかなかいない」と「善良な田舎者」における善と他者;アクチュアリティ、グロテスク、「パーカーの背中」—行為、融合、再創造)
- 第3部 オコナーの終末的光景—想像力、時間、現実性(不可解な黒さと虚構の力学—「作り物の黒人」と「高く昇って一点へ」の差異と終わりの意識;故郷、煉獄、飛翔—「永く続く悪寒」における神の降臨と時間の詩学)
- 第4部 共同体/国家における政治と宗教(農園から共同体へ—「強制追放者」におけるアイデンティティの構築と崩壊;生の政治と死の宗教—『激しく攻める者はこれを奪う』 ほか)
「BOOKデータベース」 より