壱人両名 : 江戸日本の知られざる二重身分
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書誌事項
壱人両名 : 江戸日本の知られざる二重身分
(NHKブックス, 1256)
NHK出版, 2019.4
- タイトル読み
-
イチニン リョウメイ : エド ニホン ノ シラレザル ニジュウ ミブン
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注記
主な参考文献・出典史料: p285-292
内容説明・目次
内容説明
江戸時代の「身分」は、世襲で、固定されていたといわれる。しかし実際には、自在に身分をまたぐ人々が全国に大勢いた。百姓が、ある時は裃を着て刀を差し、侍となって出仕する—周囲はそうと知りながら咎めず、お上もこれを認めている。なぜそんなことが、広く日本各地で行われていたのか?本書は、名もなき人々の言動を生き生きと再現しながら、「融通を利かせて齟齬を解消する」ことを最優先する江戸時代特有の秩序観を浮かび上がらせていく。近世日本の知られざる実態を巧みに描き出す瞠目の書!
目次
- 序章 二つの名前をもつ男
- 第1章 名前と支配と身分なるもの
- 第2章 存在を公認される壱人両名—身分と職分
- 第3章 一人で二人の百姓たち—村と百姓の両人別
- 第4章 こちらで百姓、あちらで町人—村と町をまたぐ両人別
- 第5章 士と庶を兼ねる者たち—両人別ではない二重身分
- 第6章 それですべてがうまくいく?—作法・習慣としての壱人両名
- 第7章 壊される世界—壱人両名の終焉
- 終章 壱人両名とは何だったのか
「BOOKデータベース」 より