電鉄は聖地をめざす : 都市と鉄道の日本近代史

書誌事項

電鉄は聖地をめざす : 都市と鉄道の日本近代史

鈴木勇一郎著

(講談社選書メチエ, 701)

講談社, 2019.5

タイトル読み

デンテツ ワ セイチ オ メザス : トシ ト テツドウ ノ ニホン キンダイシ

内容説明・目次

内容説明

「阪急や阪神、東急や西武といった“電鉄”が、衛生的で健全な“田園都市”を郊外につくりあげた」—よく知られたこの私鉄をめぐる物語の深層には、「神社仏閣」を舞台とする語られざる歴史があった。近代の荒波を生き抜く希望を鉄道に見いだした社寺と、そこに成功栄達の機を嗅ぎつける怪しくも逞しき人々。彼らの無軌道な行動と激しい情熱こそが、この国の都市空間をつくったのだ!ダイナミックで滑稽で、そして儚い、無二の日本近代都市形成史。

目次

  • 序章 「電鉄」はいかにして生まれたか
  • 第1章 凄腕住職たちの群像—新勝寺と成田の鉄道
  • 第2章 寺門興隆と名所開発—川崎大師平間寺と京浜電鉄
  • 第3章 「桁外れの奇漢」がつくった東京—穴守稲荷神社と京浜電鉄
  • 第4章 金儲けは電車に限る—池上本門寺と池上電気鉄道
  • 第5章 葬式電車出発進行—寺院墓地問題と電鉄
  • 終章 日本近代都市と電鉄のゆくえ

「BOOKデータベース」 より

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