堀辰雄がつなぐ文学の東西 : 不条理と反語的精神を追求する知性

書誌事項

堀辰雄がつなぐ文学の東西 : 不条理と反語的精神を追求する知性

大石紗都子著

晃洋書房, 2019.3

タイトル読み

ホリ タツオ ガ ツナグ ブンガク ノ トウザイ : フジョウリ ト ハンゴテキ セイシン オ ツイキュウ スル チセイ

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注記

博士学位論文『堀辰雄論 : 日本古典文学と西洋文学』 (東京大学, 2016年) を大幅に加筆・訂正したもの

参考文献一覧: p259-270

内容説明・目次

内容説明

堀辰雄は西洋文学の素養を活かしつつも古典文学への関心を深め、死や悲劇を作品の中に描いた。だがその内実は、復古主義や死の美化と一線を画す。当時の文献や蔵書を検証し、戦時下と文学者における倫理の所在を追う。

目次

  • 第1部 堀文学に於ける西洋的知性—“芸術家小説”の追求(『美しい村』に於けるゲーテとプルースト—“芸術家小説”の観点から;『風立ちぬ』を生んだ文体と方法論;『美しい村』から『風立ちぬ』へ—合わせ鏡としての両作品)
  • 第2部 堀辰雄の文学—日本古典文学と西洋文学の結節点(『曠野』に於ける達成—“古典回帰”との関連と「不条理」の追求;『姨捨』にみる東西文学の融合—「永遠の女性」について;『姨捨』『姨捨記』と更級日記—保田與重郎との関連;安田興重郎『更級日記』と「日記文学」の受容史について)
  • 第3部 「昭和十年代」と“古典回帰”試論—国文学研究と「日本浪曼派」(堀辰雄と古典文学—実存と“他者”による救いの観照;堀辰雄『魂を鎮める歌』—「万葉集」と「伊勢物語」の連関;反語的精神の萌芽—「日本浪曼派」始発期の可能性と亀井勝一郎『生けるユダ(シエストフ論)』;戦時下の批判的精神—“イロニー”と「反語的精神」)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BB2817525X
  • ISBN
    • 9784771031746
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    京都
  • ページ数/冊数
    xxii, 270, 4p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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