アンリ・フォシヨンと未完の美術史 : かたち・生命・歴史
著者
書誌事項
アンリ・フォシヨンと未完の美術史 : かたち・生命・歴史
岩波書店, 2019.5
- タイトル別名
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Henri Focillon and the potential in art history : form, life, history
アンリフォシヨンと未完の美術史 : かたち生命歴史
- タイトル読み
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アンリ・フォシヨン ト ミカン ノ ビジュツシ : カタチ・セイメイ・レキシ
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注記
アンリ・フォシヨン関連年表: 巻末p[7]-23
内容説明・目次
内容説明
二〇世紀フランスを代表する美術史家であり、近年、再評価が進むアンリ・フォシヨン(一八八一‐一九四三)。本書は、かたち、比較、交流・伝播、民族、様式、生命といったキーワードから、フォシヨンの思考における「縦の系譜」よりも「横の響き合い」にとりわけ着目する。具体的には、同時代の歴史学、社会学、民族学、人類学、言語学、進化生物学等の諸学問が相互に参照・越境・衝突・対話しあう時空間のなかでフォシヨンの仕事と生を見つめなおし、勢力を増すナチズムや全体主義との対決までを描いていく。現在の美術史の潮流にとって先駆的であり、今なお可能性をもつ存在であり続けているフォシヨンの「かたちを通した人類学」のダイナミズムに迫る、世界的にも稀有の、本格的な作家論的評伝がここに誕生した。
目次
- 序章 フォシヨンへのアプローチ—過去と現在
- 第1章 「かたちの生命」の思想
- 第2章 自己形成—手、手仕事、社会
- 第3章 ヨーロッパ像の回復—近代絵画のパノラマと美術館
- 第4章 変容と残存の交響—人間学としての歴史学と中世美術
- 第5章 社会的次元—社会学、そして人類学の視点
- 第6章 かたちの生命/生命のかたち
- 終章 暴風の季節
「BOOKデータベース」 より