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SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究

金澤裕之, 矢島正浩編

笠間書院, 2019.8

タイトル読み

SPバン ラクゴ レコード ガ ヒラク キンダイ ニホンゴ ケンキュウ

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注記

参考文献: 各章末

収録内容

  • なぜ落語資料なのか : 序に代えて / 矢島正浩 [執筆]
  • 最初期日本語録音資料史の素描 : 録音再生装置の開発から出張録音時代まで / 清水康行 [執筆]
  • SP盤落語レコードとその文字化について / 金澤裕之 [執筆]
  • 各種録音資料に見る、方向・場所を表す「へ」格と「に」格 / 金澤裕之 [執筆]
  • 近世江戸語における指定表現の否定形 : 近世上方語および近代東京語・京阪語との比較 / 岡部嘉幸 [執筆]
  • SP盤落語レコード資料に用いられた語彙の「近代性」 / 小野正弘 [執筆]
  • 東京落語と「標準語」 / 野村剛史 [執筆]
  • 落語の「会話」と「地」の東西比較 : 接続辞使用傾向から見るスタイル / 宮内佐夜香 [執筆]
  • 大阪落語SP盤文字化資料における「。」の加点状況 : 文のあり方を探る / 村上謙 [執筆]
  • 文体面から見た偶然確定条件の諸相 : 落語SPレコード・『夢酔独言』・尾崎紅葉の言文一致体小説を中心に / 揚妻祐樹 [執筆]
  • SP盤落語レコード資料における人の存在文 / 金水敏 [執筆]
  • SP盤落語資料のダケ・バカリ / 宮地朝子 [執筆]
  • 上方語と江戸語の準体の変化 : 2つの変化の相違点と共通点 / 坂井美日 [執筆]
  • 不定の「やら」「ぞ」「か」の東西差と歴史的推移 / 川瀬卓 [執筆]
  • 近代落語資料における行為指示表現の東西差 : 上方・大阪と江戸・東京の指向性の異なり / 森勇太 [執筆]
  • 近代落語資料における順接条件系の接続詞的用法について / 矢島正浩 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

明治後期より録音された東京と大阪の落語SPレコードを材料に、言語表現に関してさまざまな角度から分析を進める。落語資料についての丁寧な紹介・解説から始まり、その言語学的性格に迫る諸論考を配置。今後の研究指標となる日本語史諸分野の成果を収める。

目次

  • なぜ落語資料なのか—序に代えて
  • 1 「解説」録音資料としての落語(最初期日本語録音資料史の素描—録音再生装置の開発から出張録音時代まで;SP盤落語レコードとその文字化について)
  • 2 言語資料としての落語(各種録音資料に見る、方向・場所を表す「へ」格と「に」格;近世江戸語における指定表現の否定形—近世上方語および近代東京語・京阪語との比較;SP盤落語レコード資料に用いられた語彙の「近代性」;東京落語と「標準語」;落語の「会話」と「地」の東西比較—接続辞使用傾向から見るスタイル;大阪落語SP盤文字化資料における「。」の加点状況—文のあり方を探る;文体面から見た偶然確定条件の諸相—落語SPレコード・『夢酔独言』・尾崎紅葉の言文一致体小説を中心に)
  • 3 日本語史における落語(SP盤落語レコード資料における人の存在文;SP盤落語資料のダケ・バカリ;上方語と江戸語の準体の変化—2つの変化の相違点と共通点;不定の「やら」「ぞ」「か」の東西差と歴史的推移;近代落語資料における行為指示表現の東西差—上方・大阪と江戸・東京の指向性の異なり;近代落語資料における順接条件系の接続詞的用法について)

「BOOKデータベース」 より

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