奇蹟と痙攣 : 近代フランスの宗教対立と民衆文化

書誌事項

奇蹟と痙攣 : 近代フランスの宗教対立と民衆文化

蔵持不三也著

言叢社, 2019.9

タイトル別名

Miracles et convulsions : conflits religieux et culture populaire en France moderne

タイトル読み

キセキ ト ケイレン : キンダイ フランス ノ シュウキョウ タイリツ ト ミンシュウ ブンカ

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注記

主要引用・参考文献一覧: p575-586

内容説明・目次

内容説明

1727年5月1日、パリの貧民街にあるサン=メダール教会で清貧を貫いたジャンセニストの助祭パリスが息を引き取る。だが、それは単なる助祭の死ではなかった。以後、その教会墓地でおびただしい奇蹟的快癒が生まれるようになった。教皇権と王権、さらにイエズス会に抗するジャンセニズムを背景とし、民衆的なメシアニズムを表象する一連の奇蹟の生態系から、やがて「痙攣派」とよばれる多数の信仰集団が登場する—。本書は、パリスの死以後、快癒者みずからが証言・署名した奇蹟体験の膨大な報告書と、奇蹟の真偽や「痙攣派」を巡る攻防の一次史料を詳細に読み解き、フランス近代における「民衆的イマジネール」の動態を描きだした歴史人類学、書き下ろしの大著である。

目次

  • 序章 奇跡と痙攣
  • 第1章 助祭パリスの生涯
  • 第2章 上訴派パリス
  • 第3章 聖職者通信
  • 第4章 奇蹟の系譜—ポール=ロワイヤルから
  • 第5章 奇蹟の語り—墓地閉鎖前
  • 第6章 奇蹟の語り—墓地閉鎖後
  • 第7章 奇蹟の遠近法
  • 第8章 痙攣派もしくは「痙攣の共同体」
  • 終章 歴史の生態系—「声」の来歴

「BOOKデータベース」 より

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