異世界と転生の江戸 : 平田篤胤と松浦静山
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異世界と転生の江戸 : 平田篤胤と松浦静山
白澤社 , 現代書館 (発売), 2019.10
- タイトル読み
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イセカイ ト テンセイ ノ エド : ヒラタ アツタネ ト マツラ セイザン
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内容説明・目次
内容説明
江戸後期の文政年間、天狗にさらわれて異世界を見てきたという少年や、自分は他人の生まれ変わりだという少年があいついで現れ、江戸の知識人たちの注目を浴びた。本書は、在野研究者・平田篤胤と隠居大名・松浦静山、その二人をとりまく江戸知識人のネットワークに着目し、彼らの怪異への関心の文脈を明らかにした。妖怪が娯楽として楽しまれると同時に、天狗や河童が跳梁し狐や狸が人を化かすと信じられてもいた時代、複雑な怪異観に迫る。
目次
- 第1章 「仙境」とは何か—江戸の「異世界」調査録
- 第2章 『仙境異聞』と和漢の文献知識—寅吉の語りを構成するもの
- 第3章 『仙境異聞』と仏教—寅吉の出家を軸に
- 第4章 『勝五郎再生記聞』と日本人の転生観
- 第5章 流転する語りと聞き取り—『勝五郎再生記聞』における「聞き書き」
- 第6章 「口寄せ」と勝五郎の前世語り—憑依と転生の分水嶺
- 第7章 「幽冥の談」を言う者—松浦静山の“怪異”への態度
- 第8章 松浦静山の怪異観
- 第9章 松浦静山と平田篤胤—その差異と接点
- 終章 異世界と転生の江戸
「BOOKデータベース」 より