『蟹工船』消された文字 : 多喜二の創作「意図」と「検閲」のたくらみ

書誌事項

『蟹工船』消された文字 : 多喜二の創作「意図」と「検閲」のたくらみ

戸田輝夫著

高文研, 2019.11

タイトル別名

蟹工船消された文字 : 多喜二の創作意図と検閲のたくらみ

タイトル読み

『カニコウセン』ケサレタ モジ : タキジ ノ ソウサク「イト」ト「ケンエツ」ノ タクラミ

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注記

小林多喜二『蟹工船』関係略年譜: p225-236

参考文献: p237-241

内容説明・目次

内容説明

1929年に発表されたプロレタリア文学の代表作『蟹工船』は戦前、ことごとく「検閲」による発禁処分を受けた。多喜二の死後まもなく刊行された改造文庫版『蟹工船』に施された「伏字」を丹念に分析し、特高警察に拷問死させられた多喜二の思想と、それを隠そうとした検閲の意図と時代背景を検証する。

目次

  • 1 『蟹工船』執筆の「意図」
  • 2 描かれた『蟹工船』の世界
  • 3 なぜ「蟹工船」を作品の舞台に選んだか
  • 4 戦前の出版物検閲の実情と多喜二虐殺の前後
  • 5 内務大臣の出版物発売頒布禁止権とその「検閲標準」の内幕
  • 6 伏字は『蟹工船』の「意図」をどこまで覆い隠せたか
  • 7 伏字にされた『蟹工船』の作品世界はどうなったか—多喜二の筆力と検閲の効能

「BOOKデータベース」 より

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