江戸語資料としての後期咄本の研究

書誌事項

江戸語資料としての後期咄本の研究

三原裕子著

(ひつじ研究叢書, 言語編 ; 第159巻)

ひつじ書房, 2019.12

タイトル別名

Investigation of the kouki-hanashibon as materials for the historical study of the Edo period dialects

タイトル読み

エドゴ シリョウ トシテノ コウキ ハナシボン ノ ケンキュウ

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注記

参考文献: p481-486

内容説明・目次

目次

  • 1 表記変化を促したもの(仮名の用法—装飾性から効率性へ;漢字の用法—読み易さの工夫;振り仮名の用法—読解補助の域を超えて)
  • 2 表記からわかること(『鹿の巻筆』写本の資料性—個人を想定する写本・大衆を想定する板本;語義意識の薄れと付加による表記の変化—「侍」「禿」「灯」;/i/を表す仮名遣いと作家の位相の違い)
  • 3 語彙からわかること(“相の類”の役割を担った“体の類”—「醜い」から「夏芝居の累といふもので」へ;時間の表現を越える「日にち」の語彙—「明後日 御出」)
  • 4 上方語的要素を脱却していく語法(ハ行四段動詞と形容詞のウ音便形—共通語へつながる江戸語のウ音便形;格助詞「へ」と「に」の使用—座敷芸人の「に」・寄席芸人の「へ」;原因・理由を表す条件節—「によって」「ほどに」から「から」の使用へ)
  • 5 類型化と使用層の変化(助動詞「やす」の衰退—丁寧語から限られた男性の語へ;「ませ」と「まし」の交替現象—「まし」の流行と「ませ」への回帰;三笑亭可楽作品の「ござる」—古臭さ・尊大さを表すために;前期噺本の「ござる」—文意を決定する本動詞から代替可能な補助動詞へ;終章;付章 三笑亭可楽作「新作おとしはなし」における江戸語;付録 早稲田大学中央図書館蔵「新作おとしはなし」翻刻ならびに注釈)

「BOOKデータベース」 より

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