荒れ野の六十年 : 東アジア世界の歴史地政学

書誌事項

荒れ野の六十年 : 東アジア世界の歴史地政学

與那覇潤著

勉誠出版, 2020.1

タイトル別名

荒れ野の60年 : 東アジア世界の歴史地政学

タイトル読み

アレノ ノ ロクジュウネン : ヒガシアジア セカイ ノ レキシ チセイガク

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注記

参照文献あり

内容説明・目次

内容説明

東アジアで共有できる歴史を—かつてこの理想が追い求められた時代があった。しかし、なぜ共有したいのだろう。やり過ごしあうだけではどうしていけないのだろう。そうした欲求は、日清戦争の開戦から朝鮮戦争の休戦までの「荒れ野の六十年」が残した近代の爪痕にすぎなかったのではないか。この地域が抱える絶望的な摩擦の根源へ、古典と最新の研究の双方を対照させて迫った先に見えてくる、あたらしい共存の地平とは。不毛な論争に終止符を打つ、気鋭の歴史学者による最後の論文集。

目次

  • 1 西洋化のとまった世界で—同時代への提言(三つの時代と「日中関係」の終わり—今こそ読みなおす山本七平;再近世化する世界?—東アジア史から見た国際社会論;中国化する公共圏?—東アジア史から見た市民社会論)
  • 2 歴史のよみがえりのために—古典にさがす普遍(革命と背信のあいだ—逆光のなかの内藤湖南;史学の黙示録—『新支那論』ノート;変えてゆくためのことば—二十世紀体験としての網野善彦;無縁論の空転—綱野善彦はいかに誤読されたか)
  • 3 もういちどの共生をめざして—植民地に耳をすます(帝国に「近代」はあったか—未完のポストコロニアリズムと日本思想史学;荒れ野の六十年—植民地統治の思想とアイデンティティ再定義の様相;靖国なき「国体」は可能か—戦後言論史のなかの「小島史観」)

「BOOKデータベース」 より

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