貨幣システムの世界史
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貨幣システムの世界史
(岩波現代文庫, 学術 ; 417)
岩波書店, 2020.2
- タイトル読み
-
カヘイ システム ノ セカイシ
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注記
2014.3刊行の増補新版を底本として文庫化
参考文献: 巻末p1-22
内容説明・目次
内容説明
貨幣の価値は一定であると我々は常識的に考えている。しかし、複数の通貨が併存しているとき、交換価値が多元的であるという事例は、歴史上、多くの地域・時代の存在した。たとえば、本国をはるかに離れて流通した、オーストリアのマリア・テレジア銀貨や中華帝国の銅銭の存在。日々手にしている貨幣であるが、「貨幣とは何か」という問いは私たちを惹きつけてやまない。世界史の中で、改めて謎に満ちた貨幣現象を根本から問い直す。
目次
- 序章 貨幣の非対称性
- 第1章 越境する回路—紅海のマリア・テレジア銀貨
- 第2章 貨幣システムの世界史
- 第3章 競存する貨幣たち—一八世紀末ベンガル、そして中国
- 第4章 中国貨幣の世界—画一性と多様性の均衡構造
- 第5章 海を越えた銅銭—環シナ海銭貨共同体とその解体
- 第6章 社会制度、市場、そして貨幣—地域流動性の比較史
- 第7章 本位制の勝利—埋没する地域流動性
- 終章 市場の非対称性
- 補論 東アジア貨幣史の中の中世後期日本
「BOOKデータベース」 より