尊厳と社会
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尊厳と社会
法政大学出版局, 2020.3
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ソンゲン ト シャカイ
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上150.4/020/103093220,
下150.4/020/203093221
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Note
文献あり
Description and Table of Contents
- Volume
-
上 ISBN 9784588151071
Description
「尊厳ある社会」を構想する上で、主に制度設計の基礎になる議論を提示する。概念史編では、「尊厳」という言葉をめぐる議論から、文学表現における問題を論じ、内外の哲学・倫理学における研究の最新の成果を紹介する。生命政策編では、生命倫理をめぐる議論、脳神経科学と道徳の関係、動物の尊厳などを論じる。環境政策編では、自然保護や環境問題だけでなく自然概念そのものの問い直しを行う。
Table of Contents
- 第1部 概念史編(日本の思想における尊厳と尊貴—世界における人間の位置;尊厳概念の再概念化—和辻哲郎の視点から;先行する承認—概念自体がもつ教育上問題のある含意;尊厳と羞恥—尊厳の毀損と辱めについて;文学の経験表現から考究できる“尊厳”の諸相;伝統中国における梅の表象;中国近代の尊厳概念—魯迅の小説を通して)
- 第2部 生命政策編(現代日本の生命倫理学と尊厳の問題・序説;脳神経科学・道徳生理学・行為の根拠;苦を感じる能力のない生物の保護されるべき価値についての考察)
- 第3部 環境政策編(自然保護における取り換え可能性に対する制限;「時折、家の外に出ていって木々を見ていたい」—自然の固有価値についての哲学的考察;自然を承認する次元)
- Volume
-
下 ISBN 9784588151088
Description
「尊厳ある社会」を構想する上で、この社会に生きる人々に関わる、より具体的なケースを取り上げる。原爆被害者、ハンセン病患者の隔離、DV、日韓問題、慰安婦、芸術表現と尊厳、障害者倫理学、認知症患者の意思決定、高齢者の介護、終活と死、ジャーナリズム、企業倫理など。果たしてこれらに「尊厳」はどのように関わるのか。上下各巻に日本語で読める関連文献の読書案内コラムを付す。
Table of Contents
- 第4部 法/政治編(人間の尊厳と人文社会科学の挑戦—原爆被害者「生活史調査」を中心に;ハンセン病者・療養者の隔離をめぐる「尊厳」—近現代の日本社会における;尊厳と暴力—公的領域・親密的領域・個的領域の三分法から考える;尊厳と歴史—戦後日韓関係の思想から;芸術表現による尊厳への加害—リーガル・モラリズムとリベラリズム)
- 第5部 介護政策編(障害者倫理学—人間の尊厳とインクルーシヴな共同体のためのプラグマティズム的アプローチ;認知症患者の尊厳と医療ケアの意思決定—自律尊重と利益保護をめぐって;高齢者の尊厳とは—日独の高齢者介護の比較;死のセルフマネジメント—「就活」におけるネオリベラルな主体;「声なき声」の表象ポリティクス—ジャーナリズムは「尊厳ある生」に貢献できるか?)
- 第6部 企業政策編(企業倫理学における尊厳説;企業の義務としてのもっとも貧しい人々の尊厳;なぜビジネスは倫理的であるべきなのか—日本的経営論からの倫理学)
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