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核時代のテクノロジー論 : ハイデガー『技術とは何だろうか』を読み直す

森一郎著

(いま読む!名著)

現代書館, 2020.3

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核時代のテクノロジー論 : ハイデガー技術とは何だろうかを読み直す

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カク ジダイ ノ テクノロジーロン : ハイデガー ギジュツ トワ ナンダロウカ オ ヨミナオス

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Note

参考文献: p237-241

読書案内: p242-243

Description and Table of Contents

Description

一九二七年の『存在と時間』という歴史的名著によって二十世紀の哲学・思想における名声を確たるものにしたハイデガーの後期重要作『技術とは何だろうか』は、まさに今日こそ読むに値するものだ。元素を「挑発」して地上に虚無化を現出させる二〇世紀の人類史的出来事を踏まえたハイデガーの技術論は、本書のタイトル通り、核時代のテクノロジー論の始まりの位置に立つとともに、現代、そして未来にまで届く恐るべき生命力を持っている。本書では、『技術とは何だろうか』を中心に据えて、『存在と時間』はもちろん、そのほかのハイデガーの講演、さらには、同時代の同伴者であったアーレントからアリストテレス、プラトンなど古代ギリシア哲学まで幅広く目配せをしながら現代技術の根本に潜む光と影を考えていく。そして終章において、3・11以後の技術論の展望—何百年何千年も隔たった人びとどうしの相互協働の余地、隔世代倫理の可能性—を試みる。

Table of Contents

  • 序章 ナチズム問題とテクノロジー論
  • 第1章 ソフィア・フロネーシス・テクネー—もしくは哲学・政治・技術
  • 第2章 物と世界—「物」講演
  • 第3章 ハイデガーの建築論—「建てること、住むこと、考えること」講演
  • 第4章 テクノロジーを哲学する—「技術とは何だろうか」講演(1)
  • 第5章 救いとなるものとは何か—「技術とは何だろうか」講演(2)
  • 第6章 作ること、労わること、保つこと—ポイエーシスの多義性
  • 終章 隔世代倫理へ

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