「勤労青年」の教養文化史
著者
書誌事項
「勤労青年」の教養文化史
(岩波新書, 新赤版 1832)
岩波書店, 2020.4
- タイトル別名
-
勤労青年の教養文化史
- タイトル読み
-
「キンロウ セイネン」ノ キョウヨウ ブンカシ
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注記
参考文献: p287-294
内容説明・目次
内容説明
かつて多くの若者たちが「知的なもの」への憧れを抱いた。大学はおろか高校にも進めなかった勤労青年たちが「読書や勉学を通じて真実を模索し、人格を磨かなければならない」と考えていた。そんな価値観が、なぜ広く共有されえたのか。いつ、なぜ消失したのか。地域差やメディアも視野に入れ、複雑な力学を解明する。
目次
- プロローグ 「格差と教養」の時代
- 第1章 敗戦と農村の教養共同体—青年団と読書の希求(敗戦と青年団;農村教養文化の困難;農村社会の閉塞と人口流出)
- 第2章 上京と「知的なもの」への憧憬—集団就職と定時制(上京への憧れと幻滅;「進学の代替」としての大企業;定時制が生み出す「冷却」)
- 第3章 人生雑誌の成立と変容—転覆戦略のメディア(大衆教養メディアと転覆戦略;教養雑誌の衰退と見えなくなる格差;断片化する教養)
- エピローグ 格差と教養の乖離
「BOOKデータベース」 より