学問としての翻訳 : 『季刊翻訳』『翻訳の世界』とその時代

書誌事項

学問としての翻訳 : 『季刊翻訳』『翻訳の世界』とその時代

佐藤=ロスベアグ・ナナ [著]

みすず書房, 2020.4

タイトル別名

学問としての翻訳 : 季刊翻訳翻訳の世界とその時代

タイトル読み

ガクモン トシテノ ホンヤク : 『キカン ホンヤク』『ホンヤク ノ セカイ』ト ソノ ジダイ

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注記

参考文献: 巻末piv-xi

内容説明・目次

内容説明

忘れられた専門誌『季刊翻訳』の驚くべき革新性、次いで『翻訳の世界』がポストモダンの思想界に放ったインターカルチュラルな輝き。それは今日トランスレーション・スタディーズと呼ばれる新しい学問が、欧州とりわけ英国で誕生し展開したのと同時期のこと。共振するかのように日本で芽吹いた翻訳への学問的関心は、しかしどうしていまだ開花せず、翻訳学2000年誕生説の陰に隠れたのか。二誌の翻訳言説を追い、さらに『翻訳の世界』にかかわった翻訳家と編集者9人(辻由美、鴻巣友季子、伊藤比呂美、西成彦、井上健、管啓次郎、沼野充義、丸山哲郎、今野哲男)にインタビュー。埋ずもれた知的地層を掘りあて、学際的学問の風通しのよい未来を展望する。

目次

  • 第1章 英国におけるトランスレーション・スタディーズの誕生(背景;展開;言語;まとめ)
  • 第2章 『季刊翻訳』『翻訳の世界』の時代と翻訳言説(『季刊翻訳』一九七三‐七五;『月刊翻訳の世界』『翻訳の世界』一九七六‐;『翻訳の世界』の一九八〇年代;『翻訳の世界』の一九九〇年代)
  • 第3章 『翻訳の世界』にかかわった人々の言葉から—インタビュー(辻由美;鴻巣友季子;伊藤比呂美;西成彦;井上健;管啓次郎;沼野充義;丸山哲郎;今野哲男;まとめ)
  • 第4章 「トランスレーション・スタディーズ」の誕生?
  • 第5章 現代日本における学問としての翻訳の混迷

「BOOKデータベース」 より

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