近世大名墓の考古学 : 東アジア文化圏における思想と祭祀

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近世大名墓の考古学 : 東アジア文化圏における思想と祭祀

松原典明編

勉誠出版, 2020.7

タイトル読み

キンセイ ダイミョウボ ノ コウコガク : ヒガシアジア ブンカケン ニオケル シソウ ト サイシ

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内容説明・目次

内容説明

列島各地に残された近世大名家の墓所は、幕藩体制の社会構造、地域の政治・経済・文化・信仰についての歴史的背景を解明するための極めて重要な歴史資料である。そして、その墓所造営や葬送儀礼、祖先祭祀には、東アジア文化圏に共通項として存在した儒教受容や礼学の実態が顕現している。近年、調査・研究の進む大名家墓所を、考古学そして文献学の知見より多角的に検討し、近世武家社会における為政者の思想とその実践の諸相を明らかにする。

目次

  • 総論 近世大名家墓所調査の意義
  • 1 近世大名葬制の思惟と実践(会津藩の思想と儒教・神道の実践;彦根藩井伊家の墓所造営と変遷—清凉寺墓所の再検討;岡山藩の儒教受容とその本末—儒教の墓を中心にして;日出藩木下家の宗教思想と祭祀—神道・儒教受容の足跡と先祖祭祀の諸相;岡藩中川家の思想と実践—儒教受容とその展開;近世後期の豊後日田における葬礼の実践について—廣瀬淡窓・咸宜園とその周辺;薩摩藩島津家の墓所造営と宗教;近世大名墓墓誌の存否について)
  • 2 東アジア文化圏の思想受容と祭祀(黄檗文化の受容とその実践—歴住と帰依大名の墓から;黄檗宗の展開と近世大名の帰依;近世大名家における釈奠楽と礼楽の受容と変容—尾張藩徳川義直と姫路藩雅楽頭酒井忠道を事例として;長崎唐通事の墓制とその起源;沖縄における儒教の実践;朝鮮王朝の碑の文化と社会)

「BOOKデータベース」 より

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