東西中世のさまざまな地平 : フランスと日本の交差するまなざし
著者
書誌事項
東西中世のさまざまな地平 : フランスと日本の交差するまなざし
知泉書館, 2020.6
- タイトル別名
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Horizons médiévaux d'Orient et d'Occident : regards croisés entre France et Japon
- タイトル読み
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トウザイ チュウセイ ノ サマザマナ チヘイ : フランス ト ニホン ノ コウサ スル マナザシ
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注記
その他の編者: マルク・スミス, 田邉めぐみ, ハンノ・ウェイスマン
巻末に欧文目次あり
内容説明・目次
内容説明
本書の第1部「文化交流をひらく」では、歴史的背景の異なる極東、極西、ユーラシア大陸の史資料や文物などから文化交流の問題を考察した8論文を収める。第2部「戦争と平和、しるしとテクスト」の7論文では、ヨーロッパと極東(主に日本)の比較論的見地から、中世における文化交流のさまざまな様態に関する考察が示され、多種多様な中世の世界観を示唆している。中世史の再検討を通して、国の枠組みを超え多様性や文化の共存などを重視する「グローバル・ヒストリー」の時代の新たな異文化交流の書。
目次
- 1 文化交流をひらく—「東洋」「西洋」「東洋‐西洋」(矢代幸雄と大和文華館の設立—文化交流の場としての美術館;中国・宮廷コレクションと東アジア文化の生成—南宋復興秘閣の成立と江南仏教世界の変容;文化交流としてのキリスト教への改宗?—中世の事例と比較に向けた視座;中世日本人の異国観;窓としての図書館—西方のブルゴーニュ公と東方の魅惑;英仏間の和平を求めて—ジョン・ガワーとフィリップ・ド・メジエールの教訓的書簡;13〜14世紀のイタリアで書かれたフランス語—人口言語,混成言語,あるいは接触言語?若干の事例から;マンドレイクの採取法—ヨーロッパ・中東・中国における知識の往還)
- 2 戦争と平和、しるしとテクスト—比較史の試み(一揆/盟約—中世日本とヨーロッパにおける共同体の言語と表象;「日本紋章学」と決別するために—日本の家紋と西洋の紋章:標章比較研究の一例;西欧と極東における印章—美術史学からの比較の試み;騎射に見る日欧の中世軍事文化の比較—戦い方と身分の表象;比較史における宗教と戦争—「長い中世」の日本と西欧;『ローランの歌と平家物語』—比較研究の可能性について;中世における東洋の教訓物語—データベース「中世教訓逸話集シソーラス」による索引化のための批判的・比較論的アプローチ要素)
「BOOKデータベース」 より