物的中国論 : 歴史と物質から見る「大国」

書誌事項

物的中国論 : 歴史と物質から見る「大国」

羽根次郎著

青土社, 2020.8

タイトル別名

物的中国論 : 歴史と物質から見る大国

タイトル読み

ブッテキ チュウゴクロン : レキシ ト ブッシツ カラ ミル タイコク

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収録内容

  • 「科学」的「占い」に抗う大衆動員の予防について
  • チャイバースペース〈Chyberspace〉の出現とネット空間の「南北問題」
  • 尖閣問題に内在する法理的矛盾
  • 「中国」という空間の定位と「天下」観念について
  • 「中原」への回帰と乖離
  • 反帝・反植民地そして反日本軍国主義としての「保釣運動」
  • 中国において"国家主席"とは何か
  • 現代中国を見つめる歴史的視座
  • 「胡温政権」から「習李政権」への移行に何を見るべきか
  • 「ウイグル問題」をめぐるアイデンティティ・ポリティクス再考
  • 朝鮮半島の「南北対立」の二重奏
  • 「陸」の位相における「ドイツ」と「中国」
  • 「一帯一路」構想の経緯について
  • 「一帯一路」構想を考察する意義と歴史の回帰について
  • 現代中国語の文語にまつわる雑感
  • 二つの「国学」から見えてくるもの
  • 明治における「近代」と「中国」
  • 「心」と「こゝろ」

内容説明・目次

内容説明

中華思想、国家主席、独裁、愛国教育、情報統制、サイバースペース、一帯一路、新型コロナウイルス…。自由や民主主義の極北として描かれる、現代中国についての型にはまった認識からは、「大国」の根底をなす原理を理解することはできない。中国語で考え、歴史に誠実に向き合い、その物質的次元から考える、気衛による新しい現代中国論。

目次

  • 1 物質としての空間—人びとのあいだを埋めるもの(「科学」的「占い」に抗う大衆動員の予防について;チャイバースペース(Chyberspace)の出現とネット空間の「南北問題」—中国の「サイバー主義」論の背景にあるもの;尖閣問題に内在する法理的矛盾—「固有の領土」論の克服のために;「中国」という空間の定位と「天下」観念について;「中原」への回帰と乖離—中国社会の混淆性の問題について)
  • 2 物質としての権力—支配の末端にあるもの(反帝・反植民地そして反日本軍国主義としての「保釣運動」;中国において“国家主席”とは何か;現代中国を見つめる歴史的視座—社会統合の位相より見る重慶騒動と指導者交代;「胡温政権」から「習李政権」への移行に何を見るべきか)
  • 3 物質としての線 海と陸の地政学(「ウイグル問題」をめぐるアイデンティティ・ポリティクス再考—「陸」の世界の少数民族と貧困;朝鮮半島の「南北対立」の二重奏—北が南で南が北で;「陸」の位相における「ドイツ」と「中国」—「一帯一路」構想の地政学的意義の検討;「一帯一路」構想の経緯について;「一帯一路」構想を考察する意義と歴史の回帰について)
  • 4 物質としてのエクリチュール—日本/日本語で語るということ(現代中国語の文語にまつわる雑感;二つの「国学」から見えてくるもの;明治における「近代」と「中国」—吉野作造のルジャンドル忘却に隠された意味について;「心」と「こゝろ」)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BC01344251
  • ISBN
    • 9784791772964
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    409p
  • 大きさ
    19cm
  • 分類
  • 件名
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