1932年の大日本帝国 : あるフランス人記者の記録
著者
書誌事項
1932年の大日本帝国 : あるフランス人記者の記録
草思社, 2020.10
- タイトル別名
-
Le Japon et son empire
日本とその帝国
- タイトル読み
-
1932ネン ノ ダイニホン テイコク : アル フランスジン キシャ ノ キロク
大学図書館所蔵 件 / 全71件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
原著 (Grasset, 1933) の全訳
満州事変、上海事変を経て岐路に立つ日本を訪れたフランス人記者によるルポの全訳。大物軍人、国粋主義者から学者、社会主義活動家まで、さまざまな立場の日本人の肉声の記録を、詳細な注を付して収録。
その他のタイトルはp3による
略年表: p11-15
アンドレ・ヴィオリス年譜: p293-295
日本語訳のある著作: p296
内容説明・目次
内容説明
満洲事変の翌年、日本を取材するために来日した「ル・プチ・パリジヤン」紙の特派員アンドレ・ヴィオリスは、当時、若手将校から崇拝の的になっていた荒木貞夫(陸相)のほか、平沼騏一郎、安部磯雄らとも対面し、そのやりとりを含む日本人の肉声を記録したルポを1933年に刊行した。本書はその全訳に詳細な注を付した一冊である。五・一五事件による政党政治の終焉を目の当たりにしたフランス人は、岐路に立つ日本社会をどのように捉えたのか。風雲急を告げる時代の空気を今日に伝える貴重な記録である。
目次
- 上海から横浜への途上
- 日本の世論と上海「事変」
- 日本軍の領地、満洲
- 多様な顔をもつ東京
- 国家主義運動はどのようにして生まれ、発展したのか
- 文民政府に対する軍人の叛乱
- 軍の謀略と政治家の暗殺
- 国会議員はどのようにして民衆に愛想を尽かされたのか
- 時代の寵児たちのもとで
- 日本の青年将校とは何か、そのめざすものは何か
- 石垣の内側におられる方
- 社会主義からファシズムへ
- ファシズムと無産政党
- ファシズム団体を訪ねまわって
- 日本の産業の危機
- 日本の成金
- 日本の労働者のみじめな境遇
- 日本の農民の激しい貧困
- あふれだす日本人
- 時期尚早だったクーデターと陸軍省
- 日本はどこへむかうのか
「BOOKデータベース」 より