カズオ・イシグロ : 失われたものへの再訪 : 記憶・トラウマ・ノスタルジア

書誌事項

カズオ・イシグロ : 失われたものへの再訪 : 記憶・トラウマ・ノスタルジア

ヴォイチェフ・ドゥロンク著 ; 三村尚央訳

水声社, 2020.10

タイトル別名

Revisiting loss : memory, trauma, nostalgia in the novels of Kazuo Ishiguro

Revisiting loss : memory, trauma and nostalgia in the novels of Kazuo Ishiguro

Revisiting loss : memory, trauma & nostalgia in the novels of Kazuo Ishiguro

カズオイシグロ : 失われたものへの再訪 : 記憶トラウマノスタルジア

タイトル読み

カズオ・イシグロ : ウシナワレタ モノ エノ サイホウ : キオク・トラウマ・ノスタルジア

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注記

原著 (Cambridge Scholars Pub., 2014) の全訳に日本語版のための書き下ろし序文と『忘れられた巨人』(2015) についての小論を付したもの

文献一覧: p317-333

カズオ・イシグロの語り手たちは、なぜ/何を語るのか。イシグロ作品に通底する中心的概念である<記憶>と<喪失>の複雑な関係を、精神分析理論、トラウマ理論、文化理論などを援用しながら緻密に探る。

内容説明・目次

内容説明

喪失を語りたいという欲望、喪失を忘れたいという欲望、喪失が起こる前に戻りたいという欲望—イシグロ作品に通底する中心的概念である“記憶”と“喪失”の複雑な関係を、フロイトをはじめとする精神分析理論、原爆の被爆者たちを対象としたトラウマ理論、ノスタルジアをめぐる文化理論などを援用しながら緻密に探る、はじめての批評的試み。

目次

  • 序論 失われたものを思い出す
  • 第1部 語りたいという欲望—喪失・記憶・叙述(かつての栄光という影—『浮世の画家』と『日の名残り』;語りのパターンを求めて—『浮世の画家』と『日の名残り』;第1部への結語 自己認識と自己欺瞞のあいだで)
  • 第2部 忘れたいという欲望—喪失・記憶・トラウマ(亀裂を埋め、罪悪感を払う—『遠い山なみの光』;過去に幽閉されて—『充たされざる者』;第2部への結語 過去の亡霊)
  • 第3部 帰還への欲望—喪失・記憶・ノスタルジア(失われた無垢を求めて—『わたしたちが孤児だったころ』;失われた楽園という避難所を求めて—『わたしを離さないで』;第3部への結語 いまも孤児であり続ける)
  • 結論 手離してゆくのか?

「BOOKデータベース」 より

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