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北魏史 : 洛陽遷都の前と後

窪添慶文著

(東方選書, 54)

東方書店, 2020.12

タイトル読み

ホクギシ : ラクヨウ セント ノ マエ ト アト

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注記

北魏関係年表: p278-287

参考文献:p288-291

内容説明・目次

内容説明

三世紀初めからの約四〇〇年、中国は巨大な分裂期であった。その中で鮮卑族拓跋氏の建てた北魏王朝は、前身と後継政権を含めるとほぼ同じに近い長い期間、国を維持する。その間、(1)草原の部族連合国家→(2)華北を支配するものの胡族支配の色彩を濃厚に残す帝国→(3)胡漢を一体化して中華の地を統治する帝国と、大きくそのあり方を変える。(2)から(3)への劇的な転換の舵を切ったのが孝文帝である。本書は改革を象徴する洛陽遷都を序章に置き、五章に分けて、改革の内実、それに至る(1)(2)、改革の結果という順序で叙述する。そして終章として、秦漢と隋唐という二つの統一帝国の間にあって北魏という「異民族」政権がいかなる意義をもっていたかを考察する。

目次

  • 序章
  • 第1章 孝文帝親政期の諸改革(孝文帝の即位と文明太后;土徳の王朝から水徳の王朝へ ほか)
  • 第2章 遷都後の諸改革(「代人」から「河南の人」へ;墓誌 ほか)
  • 第3章 建国から華北統一まで—濃厚な鮮卑色の時期(代国時代;代国の復活 ほか)
  • 第4章 変化のきざし(鎮にみられる変化;鎮軍と州軍への「代人」の分出 ほか)
  • 第5章 繁栄、そして暗転(改革の継承;洛陽の繁栄 ほか)
  • 終章

「BOOKデータベース」 より

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