駒形丸事件 : インド太平洋世界とイギリス帝国
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駒形丸事件 : インド太平洋世界とイギリス帝国
(ちくま新書, 1543)
筑摩書房, 2021.1
- タイトル読み
-
コマガタマル ジケン : インド タイヘイヨウ セカイ ト イギリス テイコク
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注記
参考文献: p263-270
内容説明・目次
内容説明
一九一四年にカナダ・バンクーバーで起きた「駒形丸事件」。インド人移民の上陸が拒否され、多数の死者をコルカタで出した悲劇である。日本ではほとんど知られていない「駒形丸事件」であるが、この小さな事件を通して歴史を眺めると、ミクロな地域史からグローバルな世界史までを総合的に展望できる。移民史・政治史・経済史を融合させることで、インド太平洋からの新しい世界史像を提示するグローバルヒストリーの画期的な成果。
目次
- 第1章 一九‐二〇世紀転換期の世界とイギリス帝国の連鎖(イギリス帝国の構造;「アジア間貿易」の形成と移民;日英同盟とインド太平洋世界;「帝国臣民」としてのインド人移民—南アフリカにおけるガンディー)
- 第2章 インド・中国・日本—駒形丸の登場(中国人・日本人移民の排斥;インド人移民排斥—「連続航路規定」;グルディット・シンの事業計画と日本帝国)
- 第3章 バンクーバーでの屈辱—駒形丸事件(上陸拒否;裁判;強圧と抵抗;退去;駒形丸退去後のカナダ)
- 第4章 駒形丸事件の波紋(寄港地日本での駒形丸—横浜から神戸へ;「コルカタの悲劇」—バッジ・バッジ騒乱;「駒形丸事件」からアムリトサルの虐殺へ)
- 終章 インド太平洋世界の形成と移民(港湾都市のネットワークとトランス・ナショナリズム;「帝国臣民」の論理・再考)
「BOOKデータベース」 より