関西方言における待遇表現の諸相
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書誌事項
関西方言における待遇表現の諸相
(研究叢書, 530)
和泉書院, 2020.12
- タイトル読み
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カンサイ ホウゲン ニオケル タイグウ ヒョウゲン ノ ショソウ
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注記
参考文献一覧: p293-301
収録内容
- はじめに : 本書の目的と構成
- 小説を用いた方言研究手法について
- 複合形研究の必要性について
- 待遇表現の捉え方を再考する
- 京都における待遇の助動詞類
- 大阪におけるテ敬語
- 大阪の待遇の助動詞ヤルについて
- 大阪における罵りの助動詞類
- 大阪方言におけるナサル・ナハル・ハル等の変遷 : 小説資料と落語資料の違い
- 小説を使った待遇表現研究について
- 「デスマス転訛形」とは
- デスマス転訛形の発生について
- 現代におけるデスマス転訛形 : インタビュー調査から
- 大阪市談話資料におけるデスマス転訛形
- 国会会議録資料におけるデスマス転訛形
- 小説にみるデスマス転訛形. その1 : 織田作之助作品
- 小説にみるデスマス転訛形. その2 : 田辺聖子作品
- デスマス転訛形研究の意義
- 待遇表現研究と「ことばの調整」という捉え方の提案
内容説明・目次
内容説明
関西方言の待隅表現研究に新たな視点。待遇表現ハル・ヤル、テ敬語、卑罵表現クサル・テケツカル・ヨルなどの使われ方を、小説の具体的な文脈においてこまやかに観察し分析、「現実の言語」に近づいた研究の可能性を主張した。マッシャロカ・デンネンのような対者待遇の助動詞デス・マスを含んだ方言複合形を「デスマス転訛形」と名付け、インタビュー調査・談話・国会会議資料・小説を用いて考察し、複合形を切り分けずセンテンスとしての使用を見ることで、現実に即したゆるやかな規則を見出し、複合形研究の重要性を指摘した。待遇表現研究における「ことばの調整」という捉え方を提案した。
目次
- 第1部 待遇表現研究のための視点(はじめに:本書の目的と構成;小説を用いた方言研究手法について;複合形研究の必要性について;待遇表現の捉え方を再考する)
- 第2部 小説にみる待遇の助動詞—単独形の研究(京都における待遇の助動詞類;大阪におけるテ敬語;大阪の待遇の助動詞ヤルについて;大阪における罵りの助動詞類;大阪方言におけるナサル・ナハル・ハル等の変遷—小説資料と落語資料の違い;小説を使った待遇表現研究について)
- 第3部 デスマス転訛形について—複合形の研究(「デスマス転訛形」とは;デスマス転訛形の発生について;現代におけるデスマス転訛形—インタビュー調査から;大阪市談話資料におけるデスマス転訛形;国会会議録資料におけるデスマス転訛形;小説にみるデスマス転訛形 その1—織田作之助作品;小説にみるデスマス転訛形 その2—田辺聖子作品;デスマス転訛形研究の意義)
- 第4部 関西方言における待遇表現研究の基盤と未来(待遇表現研究と「ことばの調整」という捉え方の提案)
「BOOKデータベース」 より