ヘーゲルの実践哲学構想 : 精神の生成と自律の実現

書誌事項

ヘーゲルの実践哲学構想 : 精神の生成と自律の実現

小井沼広嗣著

法政大学出版局, 2021.4

タイトル別名

Hegels Konzept der praktischen Philosophie : die Entstehung des Geistes und die Verwirklichung der Autonomie

タイトル読み

ヘーゲル ノ ジッセン テツガク コウソウ : セイシン ノ セイセイ ト ジリツ ノ ジツゲン

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注記

学位論文「イェーナ期ヘーゲルにおける「自律」思想の継承と展開 : ルソー、カント、フィヒテとの対決を中心として」(法政大学, 2018年度提出) に大幅な加筆・修正を施したもの

参考文献一覧: 巻末p9-20

収録内容

  • 序章
  • 意志論と衝動の陶冶
  • 陶冶論と普遍意志の構成
  • カントとフィヒテにおける自我論と共同主観性の問題
  • 無限性と欲望
  • 否定性を介した《共同主観性》の生成過程
  • 「統覚の統一」から「精神」へ
  • 幸福の問題
  • 道徳的行為主体における悪とその克服
  • 終章

内容説明・目次

内容説明

“精神の生成”の理路を解明する。ルソーが「一般意志」に基づく人民主権という仕方で社会思想として提示し、カントとフィヒテが「実践理性」や「自我」の原理のもとで哲学的に基礎づけようとした「自律」の概念を、ヘーゲルが「精神」のもとで把握し直そうとしたことの意味と射程を明らかにし、ヘーゲルの「実践哲学」がもつ可能性を、現代の思想状況のなかで問い直す。

目次

  • 第1部 『イェーナ体系構想3』における意志論と人倫構想(意志論と衝動の陶冶—フィヒテの衝動論との対決を軸として;陶冶論と普遍意志の構成—ルソーの国家論との対決を軸として)
  • 第2部 『精神現象学』における精神の生成(カントとフィヒテにおける自我論と共同主観性の問題;無限性と欲望—“意識は本質的に自己意識である”というテーゼをめぐって;否定性を介した“共同主観性”の生成過程—「自己意識」章の意識経験をめぐって;「統覚の統一」から「精神」へ—「理性」章におけるカテゴリーの展開)
  • 第3部 『精神現象学』における道徳性とカント批判(幸福の問題—カントの「最高善」との対決を軸として;道徳的行為主体における悪とその克服—「良心」論をめぐって)

「BOOKデータベース」 より

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