最後の文人石川淳の世界
著者
書誌事項
最後の文人石川淳の世界
(集英社新書, 1063F)
集英社, 2021.4
- タイトル別名
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石川淳の世界 : 最後の文人
- タイトル読み
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サイゴ ノ ブンジン イシカワ ジュン ノ セカイ
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注記
そのほかの著者: 小林ふみ子, 帆苅基生, 山口俊雄, 鈴木貞美
参考文献: p257-262
収録内容
- 絶対自由を生きる / 田中優子著
- 石川淳の〈江戸〉をどう見るか / 小林ふみ子著
- 石川淳『狂風記』論 / 帆苅基生著
- 石川淳流〈不服従の作法〉 / 山口俊雄著
- たとえば「文学」、たとえば「佳人」 / 鈴木貞美著
内容説明・目次
内容説明
グローバリズムと新自由主義が世界を制覇しつつある今日、人々の自由はむしろ制限されつつあり、閉塞感や分断が拡大している。今、なぜ石川淳なのか?この孤高の作家を読み解くキーワードは「自由」。古今東西の書物世界を軽快な「精神の運動」で往還した石川の姿勢は知的自由の体現であった。だから、多くの知識人が戦時体制になびいた時代にも、石川は黙らなかった。かくして作品の発禁後、石川は自由を求め江戸の世界に向かう。石川作品には不自由に抗する不服従の精神が刻まれている。本書は五名の識者の解説を通じ、その作品と「絶対自由」の世界に誘う。
目次
- 第1章 絶対自由を生きる(「天馬賦」に見る絶対自由;精神の運動と絶対自由 ほか)
- 第2章 石川淳の“江戸”をどう見るか(石川淳の“江戸”のはじまり;大田南畝への熱中 ほか)
- 第3章 石川淳『狂風記』論—“江戸”がつなぐもの(はじめに—現代の「八犬伝」;集英社と「狂風記」 ほか)
- 第4章 石川淳流“不服従の作法”—「マルスの歌」(繰り返し言及される「マルスの歌」;流行歌、映画、噂話—メディアを通じた総動員 ほか)
- 第5章 たとえば「文学」、たとえば「佳人」—総合的石川淳論の方へ(その存在;石川淳没後 ほか)
「BOOKデータベース」 より