人びとのなかの冷戦世界 : 想像が現実となるとき

書誌事項

人びとのなかの冷戦世界 : 想像が現実となるとき

益田肇著

岩波書店, 2021.4

タイトル別名

Cold War crucible : the Korean conflict and the postwar world

タイトル読み

ヒトビト ノ ナカ ノ レイセン セカイ : ソウゾウ ガ ゲンジツ ト ナル トキ

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注記

著者による解題に、原著 (Cambridge, Mass. : Harvard University Press, 2015) を基にしているものの、「日本語訳」という以上の大幅な加筆、修正をほどこした旨の記載あり

内容説明・目次

内容説明

冷戦とは何だったのか。恐怖、不安、敵意、憎悪、願望…現実は人びとにどのように想像され、想像は増幅拡散しつつどのように新しい現実をつくり出していったのか。大国間の駆け引きや政治リーダーを主人公とする従来の物語とは一線を画し、本書は、無数の名もなき人びとの日常的な想像、その行為の連鎖、そして現実政治との影響関係から、冷戦初期の歴史を描きなおす試みである。そのため社会史と外交史、ローカル史とグローバル史を総合的に組み上げ、米国、中国、朝鮮半島、日本など世界各地で起きたことの同時性と類似性、関連性の意味を明らかにしてゆく。そこから、冷戦の本質を再考し、冷戦世界を社会的な観点から理解しなおすための新しい見方を提示する。—この画期的な作品は、当初、ハーバード大学出版から公刊され、世界的に大きな反響を呼び起こしてきた。この度、著者自身による大幅な加筆改稿・再構成を経て、ついに日本語で刊行された。

目次

  • 冷戦とは何だったのか?
  • 第1部 連鎖する世界(名付けえないものに名前を付ける;ローカルに翻訳するということ)
  • 第2部 社会的なものの時代(虚構の現実;印象をめぐるポリティクス;「真実」の創出 ほか)
  • 第3部 同時性の世界(社会戦争;内部の敵;人びとの戦争 ほか)
  • 社会装置としての冷戦

「BOOKデータベース」 より

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