人間の生のありえなさ : 「私」という偶然をめぐる哲学
著者
書誌事項
人間の生のありえなさ : 「私」という偶然をめぐる哲学
青土社, 2021.4
- タイトル別名
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人間の生のありえなさ : 私という偶然をめぐる哲学
- タイトル読み
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ニンゲン ノ セイ ノ アリエナサ : 「ワタクシ」トイウ グウゼン オ メグル テツガク
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注記
主要参考文献: p278-283
収録内容
- はじめに
- 〈私〉という偶然
- 〈ここにいる女〉の生
- 生命操作に抗して何が言えるか
- 意志の破綻と自己肯定
- 彼は私の言葉を語った
- 神秘の喪失
- 人間の生の〈ありえなさ〉
- 終わりに
内容説明・目次
内容説明
私はなぜこの“私”なのか—この問いが苦しみにかわるとき、私たちの旅は始まる。田中美津の性と身体をめぐる実践、アルコール依存症者の無力の自覚、シモーヌ・ヴェイユの科学批判。一見つながりのないこの三つのテーマから、私という存在の奥底にある不思議な暗さに触れ、それに驚き、そこから新しい自分を再びつかみ直そうとする。意志の破綻から自己肯定へ。私という偶然のもたらす苦悩から“他者”との出会いへと開かれていく、この平坦ならざる道のりの導きとなる書。
目次
- 第1章 “私”という偶然(「この日なたはわたしのもの」;哲学が求める知 ほか)
- 第2章 「私という真実」を生きる(“ここにいる女”の生—田中美津論;生命操作に抗して何が言えるか—サンデルの「生の被贈与性」と障害の問題)
- 第3章 ありのままの私を生きる(意志の破綻と自己肯定—アルコール依存症からの回復を手がかりにして;「彼は私の言葉を語った」—セルフヘルプ・グループにおける「共感」の意味)
- 第4章 私はなぜこの私なのか(神秘の喪失—シモーヌ・ヴェイユの科学論;人間の生の“ありえなさ”—シモーヌ・ヴェイユにおける「不幸」の概念)
「BOOKデータベース」 より