冤罪と人類 : 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか
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書誌事項
冤罪と人類 : 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか
(ハヤカワ文庫, NF574)
早川書房, 2021.5
- タイトル読み
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エンザイ ト ジンルイ : ドウトク カンジョウ ワ ナゼ ヒト オ アヤマラセル ノカ
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注記
「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」(洋泉社 2016年刊)の改題
参考文献: p670-686
内容説明・目次
内容説明
18歳の少年が死刑判決を受けたのち逆転無罪となった“二俣事件”をはじめ、戦後の静岡で続発した冤罪事件。その元凶が、“拷問王”紅林麻雄である。検事総長賞に輝いた名刑事はなぜ、証拠の捏造や自白の強要を繰り返したのか?アダム・スミスからベイズ統計学、進化心理学まで走査し辿りついたのは、“道徳感情”の恐るべき逆説だった!事実を凝視することで昭和史=人類史を書き換え、人間本性を抉る怪著。
目次
- 序 捻転迷宮の入口
- 衝撃の書に導かれ未知への扉が開け放たれる
- “拷問王”と呼ばれた怪物刑事の誕生とその実像
- 日本初のプロファイラーが“浜松事件”に挑戦する
- 錯誤の連続が解決した“浜松事件”の驚くべき真犯人
- 内務省と司法省の闘争が紅林刑事を英雄に祭り上げた
- “浜松事件”の犯人から見た事件経過と犯人の父
- 天才分析官は何故“浜松事件”を解決できなかったのか
- “二俣事件”など数々の冤罪を生んだ戦後警察の実態
- 清瀬一郎の憲法改正論と紅林警部補の意外な関係
- 古畑種基博士の正しい科学が冤罪を増幅させた
- 史上唯一の正しい訓練を受けた最高裁判事たち
- 山崎刑事の推理と人情、紅林警部の栄光と破滅
- 進化によって生まれた道徳感情が冤罪の根源だった
- 「死んでも残るアホーだからだ」山崎兵八の遺言
「BOOKデータベース」 より