疫病の精神史 : ユダヤ・キリスト教の穢れと救い
著者
書誌事項
疫病の精神史 : ユダヤ・キリスト教の穢れと救い
(ちくま新書, 1580)
筑摩書房, 2021.6
- タイトル別名
-
ユダヤキリスト教の穢れと救い
- タイトル読み
-
エキビョウ ノ セイシンシ : ユダヤ・キリストキョウ ノ ケガレ ト スクイ
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注記
主要参考文献: p237-238
内容説明・目次
内容説明
ペスト、赤痢、コレラ、スペイン風邪、新型コロナ—、古代から現代まで、人類は疫病とどのように向き合ってきたのか。律法により衛生管理を徹底し「穢れ」を排除したユダヤ教と、病者に寄り添い「魂の救い」の必要性を説いたキリスト教。二つの価値観が対立しつつ融合し、やがて西欧近代という大きな流れへと発展してゆく。聖書に描かれた病者たち、中世の聖者や王が施す治療、神なき現代社会で「健康」を消費する現代医学。疫病に翻弄される世界の歴史を描き、精神の変遷を追う。
目次
- はじめに—いま、宗教の役割とは何か
- 序章 新型コロナとキリスト教
- 第1章 疫病は聖書でどう描かれたか
- 第2章 キリスト教と医療の伝統
- 第3章 疫病と戦う聖人たち
- 第4章 イエスは手を洗ったのか—「清め」と衛生観念
- 第5章 疫病に翻弄された西洋—ペスト・赤痢・コレラ・スペイン風邪
- 終章 医学か宗教か
- おわりに—思考停止に陥らないために
「BOOKデータベース」 より