南蛮幻想 : ユリシーズ伝説と安土城

書誌事項

南蛮幻想 : ユリシーズ伝説と安土城

井上章一著

(草思社文庫, [い8-2])

草思社, 2021.8

  • 下巻

タイトル読み

ナンバン ゲンソウ : ユリシーズ デンセツ ト アズチジョウ

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注記

文藝春秋 1998年刊を文庫化したもの

シリーズ番号はブックジャケットによる

主要参考文献: p357-359

安土城と「百合若大臣」をめぐる言説史年表: 巻末

内容説明・目次

内容説明

福岡に室町時代から残る芸能「幸若舞」の主人公、百合若大臣。この響きと物語の構成に「ユリシーズ」との関係を感じ取った坪内逍遙は、「百合若=ユリシーズ」という大胆な説を1906年に提唱する。はたして、起源はギリシャか九州か。勃興する西洋起源説、さらに想像は中央アジアへと広がる。時代を追うごとに変遷してゆく、百合若大臣をめぐる言説の数々。そしてその流れから次第に見えてくる、天守閣論との意外な共通点。西方への憧れから生まれた日本人の幻想の系譜を、膨大な論説を自在に横断し徹底解明する。

目次

  • 第4章 百合若とユリシーズ(海の英雄の物語;起源はギリシアか、九州か;京都へつどう碩学たち;ユリシーズを歓迎した時代;聖徳太子はキリストか ほか)
  • 第5章 中央アジアへいたるまで(日本的文化受容の可能性;ユリをあやつるイチジョーたち;転機をむかえた百合若論;民俗と、文献と;国文学の鎖国主義 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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