宗教芸能としての能楽
著者
書誌事項
宗教芸能としての能楽
(アジア遊学, 265)
勉誠出版 (発売), 2022.1
- タイトル別名
-
宗教芸能としての能楽
能楽 : 宗教芸能としての
- タイトル読み
-
シュウキョウ ゲイノウ トシテノ ノウガク
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注記
文献あり
収録内容
- 能をめぐる宗教的環境/能に描かれる宗教空間
- 除魔・結界の呪法と芸能 / 大東敬明
- 春日若宮と能楽 / 天野文雄
- 謡曲《絵馬》管見 / 芳澤元
- 能《巻絹》に描かれた熊野の神仏 / 高橋悠介
- 能作品と仏教説話/唱導/要句
- 韋駄天説話の源流と変容 / 西谷功
- 能《安字》の説話的考察 / 岩崎雅彦
- 能《海士》の構想 / 中野顕正
- 能《重衡》の表現と思想 / 猪瀬千尋
- 能における宗教関係語句一斑 / 落合博志
- 【Column】「狂人走れば不狂人も走る」攷 / 佐藤嘉惟
- 能楽論・能作品と教説の間
- 世阿弥と如来蔵 / 小川豊生
- 能《芭蕉》の構想と草木成仏説 / 高尾祐太
- 《求塚》の堕地獄と論理 / 中嶋謙昌
- 【Column】術婆伽説話の生成と展開 / 平間尚子
- 謡曲注釈学の黎明期
- 【Column】『江口本聞書』 / 高橋悠介
- 吉田兼右・兼見の謡曲註釈と『謡抄』 / 野上潤一
内容説明・目次
内容説明
寺社文化圏や唱導との関わりの中から、多くの作品が生み出されてきた能楽。能作品には、中世の寺社のありようや信仰、学問、宗教文化が反映されているが、その宗教的な背景は、未だ充分に明らかにされていない部分が多い。中世日本の宗教的な知は、どのように能楽に流れ込み、作品世界を形成していったのか。能作品や能楽論の中の仏教や神祇に関わる面を掘り下げることで、宗教芸能としての能楽について考えるとともに、能を通して、室町の宗教文化の一端を明らかにする。
目次
- 1 能をめぐる宗教的環境/能に描かれる宗教空間(除魔・結界の呪法と芸能—「翁」の成立環境と、その近隣;春日若宮と能楽—若宮臨時祭、法楽能、祈雨立願能をめぐって ほか)
- 2 能作品と仏教説話/唱導/要句(韋駄天説話の源流と変容—唐宋代の諸伝承と律学受講の場を視点に;能“安字”の説話的考察—文字を買う話と男装の論理 ほか)
- 3 能楽論・能作品と教説の間(世阿弥と如来蔵—「離見の見」の内包するもの;能“芭蕉”の構想と草木成仏説 ほか)
- 4 謡曲注釈学の黎明期(吉田兼右・兼見の謡曲註釈と『謡抄』—『謡抄』前史の謡曲註釈と吉田神道)
「BOOKデータベース」 より