クルド問題 : 非国家主体の可能性と限界

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クルド問題 : 非国家主体の可能性と限界

今井宏平編

岩波書店, 2022.2

タイトル読み

クルド モンダイ : ヒコッカ シュタイ ノ カノウセイ ト ゲンカイ

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注記

科研費挑戦的研究(萌芽)『クルド系アクターが国際秩序の安定化/不安定化に与えるインパクトに関する研究』(18K18560)の研究成果の一部

クルド問題略年表: p143-144

参考文献: 各章末

収録内容

  • クルド人リーダーたちの肖像 : バールザーニ親子、ターラバーニー、オジャラン / 今井宏平, 吉岡明子, 青山弘之著
  • イラク・クルディスタン地域の国家性 : 未承認国家論からの検討 / 吉岡明子, 廣瀬陽子著
  • シリアにおける移行期正義の限界と可能性 : クルド民族主義組織PYDによる自治の試み / 青山弘之, 阿部利洋著
  • クルディスタン労働者党〈PKK〉のリクルート方法 : なぜ人材を確保し続けてこられたのか / 今井宏平, 岡野英之著
  • イランにおけるクルド民族主義組織の動向と外部アクターの影響 : 非対称的関係から見る地域の不安定化要因 / 今井宏平, 辻田俊哉著
  • おわりに / 今井宏平著

内容説明・目次

内容説明

「アラブの春」を発端とする紛争勃発から10年以上を経た今日も、中東は依然として混迷の最中にある。主権国家の秩序が揺らぎ、非国家主体の影響力が増大するなかで、その代表的存在であるクルド民族主義組織の学術研究が、いま必須の課題となっている。クルド人リーダーの思想、ならびにイラク、シリア、トリコ、イランにおけるクルド民族主義組織の動向を分析し、“国を持たない世界最大の民族”クルド人の実像に迫る。

目次

  • 第1章 クルド人リーダーたちの肖像—バールザーニー親子、ターラバーニー、オジャラン(バールザーニー親子とターラバーニー;オジャランの戦略と志向)
  • 第2章 イラク・クルディスタン地域の国家性—未承認国家論からの検討(未承認国家の定義とイラク・クルディスタン地域;自治と独立と選択—ベネフィットとコストからの検討)
  • 第3章 シリアにおける移行期正義の限界と可能性—クルド民族主義組織PYDによる自治の試み(シリア内戦の実態;シリア内戦における移行期正義 ほか)
  • 第4章 クルディスタン労働者党(PKK)のリクルート方法—なぜ人材を確保し続けてこられたのか(先行研究概観;PKKの闘争とリクルート ほか)
  • 第5章 イランにおけるクルド民族主義組織の動向と外部アクターの影響—非対称的関係から見る地域の不安定化要因(イランにおけるクルド人居住地域とクルド民族主義組織の特徴;非対称的関係から見る地域情勢 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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