海の東南アジア史 : 港市・女性・外来者
著者
書誌事項
海の東南アジア史 : 港市・女性・外来者
(ちくま新書, 1653)
筑摩書房, 2022.5
- タイトル別名
-
海の東南アジア史 : 港市女性外来者
- タイトル読み
-
ウミ ノ トウナン アジアシ : コウシ・ジョセイ・ガイライシャ
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注記
参考文献: 巻末pi-xvi
内容説明・目次
内容説明
近世から現代まで、ヨーロッパ諸国、中国、日本などから外来者が多く訪れ、交易をし、また植民地支配を行った東南アジア。そこでは、人喰いの風聞を広める人、現地人女性、ヨーロッパ人と現地人の間の子孫、華人などさまざまな存在が、外の世界と現地の間に介在していた。その様相を見ると、いかに多様な人々が各地に存在し、複雑な関係を持っていたか、各地の国民国家形成に影響を与えたかがよくわかる。主に東南アジア海域を舞台に、前近代と近現代、西と東をつなげる画期的な一冊。
目次
- 第1章 近世東南アジアの港市—多様なネットワーク(東南アジアの自然環境と人々;東西海洋交易活動と多様な来訪者;港市の社会統合と王権の強化;東南アジアの「人喰い」風聞と地域秩序)
- 第2章 外来者と現地人女性(東南アジアの女性と商業活動;外来商人と現地人女性;近世東南アジアにおける日本人の活動;植民地支配者と現地人女性)
- 第3章 近世後期の東南アジア社会—現地人首長とヨーロッパ勢力(清朝の隆盛と東南アジアの経済活動の活性化;社会統合と女性;海峡植民地と海賊;植民地支配と現地人有力者)
- 第4章 植民地支配の拡大と外来系住民(東南アジアにおける植民地勢力の拡大;植民地体制下の東南アジア社会の変容;植民地支配体制の確立と仲介役の変容;東インドのユーラシアンとニャイ)
- 第5章 新たな内と外の構築と国民国家(植民地体制下における諸集団の統合と分化;原住民と非原住民との結婚;日本占領期東南アジアの社会変容;国民統合への道程)
「BOOKデータベース」 より