なぜ新型ウイルスが、次々と世界を襲うのか? : パンデミックの生態学

書誌事項

なぜ新型ウイルスが、次々と世界を襲うのか? : パンデミックの生態学

マリー=モニク・ロバン著 ; 杉村昌昭訳

作品社, 2022.6

タイトル別名

La fabrique des pandémies : préserver la biodiversité, un impératif pour la santé planétaire

なぜ新型ウイルスが次々と世界を襲うのか : パンデミックの生態学

タイトル読み

ナゼ シンガタ ウイルス ガ、ツギツギ ト セカイ オ オソウ ノカ? : パンデミック ノ セイタイガク

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注記

原著 (Découverte, 2021) の全訳に、新版で追加された書き下ろしの「補章」を付加したもの

内容説明・目次

内容説明

パンデミックの起源は、森林と生物多様性の破壊だった!世界は、鳥インフル、エボラ出血熱、SARS、MERSなど、新たなウイルス感染症に襲われ続け、ついに新型コロナのパンデミックが発生した。世界の多くの研究者は、自然環境と生物多様性の破壊こそが、新型ウイルスを出現させていると指摘している。しかしなぜ、コウモリやネズミの小さな群れに潜んでいたウイルスが、ある時、突然、数カ月で全世界に広がるのか?本書は、世界の最先端で研究を進める専門家(感染症学、ウイルス学、進化生物学、保全生物学、さまざまな生態学など)62名へのインタヴューを行ない、その実態と発生メカニズムを明らかにしたものである。パンデミックへの真の対策は、ウイルスのゲノム解析やワクチン開発競争、生物安全保障ではない。生物多様性や生態系の保全であり、これを世界が協力して推進しないかぎり、今後、さらに破局的な新型ウイルスが、世界を襲う可能性があることを警告する。

目次

  • はじめに 本書は、世界の六二人の専門研究者によって生まれた
  • 第1章 次々と世界を襲う“現代のペスト”
  • 第2章 人間の活動が“新型ウイルス”を出現させている
  • 第3章 生物多様性と“新型ウイルス”の関係
  • 第4章 生物多様性は、どのように健康を守るのか?—“希釈効果”
  • 第5章 免疫システムと“生物多様性仮説”
  • 第6章 “ワンヘルス”と“プラネタリー・ヘルス”—“地球生態学”に向けて
  • 第7章 人類の安寧と生態系の健康—先住民が道標となる
  • おわりに すでに新たなパンデミックが迫っている
  • 新版への補章 ますます深まる新型コロナの謎—自然起源か流出か?

「BOOKデータベース」 より

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