書誌事項

職業作家の生活と出版環境 : 日記資料から研究方法を拓く

和田敦彦編 ; 須山智裕 [ほか執筆]

文学通信, 2022.6

タイトル別名

A pronovelist's life in media transition : new perspectives on modern literary studies based on the author's diaries

タイトル読み

ショクギョウ サッカ ノ セイカツ ト シュッパン カンキョウ : ニッキ シリョウ カラ ケンキュウ ホウホウ オ ヒラク

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注記

その他の執筆者: 加藤優, 田中祐介, 中野綾子, 河内聡子, 大岡響子, 宮路大朗, 康潤伊

収録内容

  • はじめに--文学研究の方法とリソースの可能性 / 和田敦彦著
  • カストリ雑誌に消費された純文芸作家 : 榛葉初期作品における「性」と肉体 / 須山智裕著
  • モデル小説の応酬とその批評性 : 榛葉英治『誘惑者』と四条寒一「縄の帯」 / 加藤優著
  • 純文学を志向する中間小説作家・榛葉英治 : 文芸メディア変動期における自己像の模索とその帰結 / 田中祐介著
  • 一九六〇年映画と文学のすれ違う共闘 : 榛葉英治『乾いた湖』の映画化による改変をめぐって / 中野綾子著
  • 作家が描いた引揚げ体験と南京大虐殺事件 : 『城壁』との関わりから / 和田敦彦著
  • 作家はなぜ「釣り」を書くのか : 榛葉英治『釣魚礼賛』を起点に / 河内聡子著
  • データ編--日記資料から何がわかるか

内容説明・目次

内容説明

流行や出版環境、経済状況といったいわば「不純な」要因と関係し合ったものとして作家や小説の価値をとらえる。日記から広がる新しい研究。メディア、金銭収支、人脈、雑誌、癌、飲酒、時事問題—半世紀にわたる日記から見た小説を書くという営み。

目次

  • 第1部 論考編—作家とメディア環境(作家とカストリ雑誌のせめぎ合い カストリ雑誌に消費された純文芸作家—榛葉初期作品における「性」と肉体;モデル小説の権利問題と影響力 モデル小説の応酬とその批評性—榛葉英治『誘惑者』と四条寒一「縄の帯」;戦後の文芸メディア変動の力学 純文学を志向する中間小説作家・榛葉英治—文芸メディア変動期における自己像の模索とその帰結;文学と映画の関わり 一九六〇年映画と文学のすれ違う共闘—榛葉英治『乾いた湖』の映画化による改変をめぐって;戦争の記憶とその継承 作家が描いた引揚げ体験と南京大虐殺事件—『城壁』との関わりから ほか)
  • 第2部 データ編—日記資料から何がわかるか(日記への関わり方—日記のなかに書かれた「日記」の記録;作家の経済活動—金銭収支の記録;文壇グループの動態—人脈の記録;雑誌メディアへの言及の変遷—雑誌に関する記録;「癌」という病—癌に関する記録 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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