絵図の史学 : 「国土」・海洋認識と近世社会
著者
書誌事項
絵図の史学 : 「国土」・海洋認識と近世社会
名古屋大学出版会, 2022.8
- タイトル別名
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国土海洋認識と近世社会
- タイトル読み
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エズ ノ シガク : 「コクド」・カイヨウ ニンシキ ト キンセイ シャカイ
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収録内容
- 近世社会と絵図作成
- アジアのなかの政治地図 : 国絵図と日本図
- 国絵図と近世社会
- 国絵図研究の歩みを俯瞰する : 十九世紀から二十一世紀へ
- 新たな海洋把握と「日本」の創出 : 開成所と幕末維新
- 可視化された首都と政体 : 近代的海図と船艦の十九世紀
- 近代国家形成過程再考 : 海洋から見たジオ・ボディ
- 歌舞伎作者並木正三 : 交差する複雑「世界」と「日本」
- 一覧図絵師五雲亭貞秀 : パノラマ式広域鳥瞰錦絵が描く激動の政治社会
- 書かれたものに対する統制 : 出版検閲体制のなかの絵図と錦絵
- 史料学の試み : 「モノとしての史料」を問い直す
- 構造体としての絵図
- 色彩の時代
- 国土・海洋認識と近世社会
内容説明・目次
内容説明
近世期、高度に成熟した表現を獲得した国絵図、鳥瞰図などの絵図の役割を、色彩・材料などのモノや、制作者や人々の想像力から新たに捉え、近代地図への発展史観が見落とした全体像を提示、海図など海洋の視点も導入して、近代移行期の社会空間をめぐる理解を書き換える、絵図研究の決定版。
目次
- 序章 近世社会と絵図作成
- 第1部 国絵図と日本図—近世の「国土」把握(第1章 アジアのなかの政治地図—国絵図と日本図;第2章 国絵図と近世社会;第3章 国絵図研究の歩みを俯瞰する—十九世紀から二十一世紀へ)
- 第2部 新たな海洋把握と「日本」の創出—「国土」の変容(第4章 新たな海洋把握と「日本」の創出—開成所幕末維新;第5章 可視化された首都と政体—近代的海図と船艦の十九世紀;第6章 近代国家異形成過程再考—』海洋から見たジオ・ボディ)
- 第3部 表現する人々—社会の側から諸世界を構想する(第7章 歌舞伎作者並木正三—交差する複数「世界」と「日本」;第8章 一覧図絵師五雲亭貞秀—パノラマ式広域鳥瞰錦絵が描く激動の政治社会;第9章 書かれたものに対する統制—出版検閲体制のなかの絵図と錦絵)
- 第4部 モノと色彩—空間表現を支えるもの(第10章 史科学の試み—「モノとしての史料」を問い直す;第11章 構造体としての絵図;第12章 色彩の時代;終章 国土・海洋認識と近世社会)
「BOOKデータベース」 より