『吾妻鏡』の合戦叙述と「歴史」構築
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『吾妻鏡』の合戦叙述と「歴史」構築
(日本史研究叢刊, 44)
和泉書院, 2022.8
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吾妻鏡の合戦叙述と歴史構築
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アズマカガミ ノ カッセン ジョジュツ ト レキシ コウチク
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Note
『吾妻鏡』記事索引: p310-316
Contents of Works
- 『吾妻鏡』と〈歴史〉の構築
- 令旨到来
- 関東草創
- 「貴種流離譚」とは何か
- 野木宮合戦
- 奥州合戦
- 和田合戦
- 実朝暗殺
- 承久の乱
- 承久の乱はいかに語られてきたか
- 宝治合戦
- 『吾妻鏡』後半の歴史叙述
Description and Table of Contents
Description
文学研究の視点から『吾妻鏡』の歴史叙述を読み解く。『吾妻鏡』は、鎌倉時代の東国を活写する稀有な史料であり、また幕府を支えた家々の勲功譚の集合体でもある。しかし、政治的意図をもって編纂された『吾妻鏡』の記述は、単なる事実の記録ではなく、過去を語り直そうとする歴史叙述として読み直されねばならない。どのような構想と方法で幕府の“歴史”を構築しているのか。巧妙に織りなされた文脈を読み解くことにより、合戦叙述を軸に忠臣たちの活躍と神仏の加護を描いて頼朝・泰時・時頼の絶対性を語る、軍記物語としての相貌を明らかにする。
Table of Contents
- 『吾妻鏡』と“歴史”の構築
- 1 頼朝と忠臣たちの関東草創(令旨到来—冒頭部の構成とレトリック;関東草創—頼朝の貴種流離譚と忠臣たち;「貴種流離譚」とは何か—利己と歓待の文学史;野木宮合戦—北関東支配の起源;奥州合戦—奥州支配の起源)
- 2 北条得宗家による政道継承(和田合戦—実朝と泰時の政道継承;実朝暗殺—『吾妻鏡』の編集方法と成立背景;承久の乱—盟主泰時の誕生;承久の乱はいかに語られてきたか—過去像の変容と更新;宝治合戦—家々の“歴史”の交差点)
- 『吾妻鏡』後半の歴史叙述
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