釈雲照と戒律の近代
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釈雲照と戒律の近代
(日本仏教史研究叢書)
法藏館, 2022.8
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シャク ウンショウ ト カイリツ ノ キンダイ
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Contents of Works
- 序
- 戒律主義と「国民道徳」論
- 戒律の近代
- 在家と十善戒
- 善悪を超えて
- 正法と末法
- 旧仏教の逆襲
- 越境する持戒僧たち
- 近代日本における戒律と国民教育
- 成果と課題
Description and Table of Contents
Description
日本史上最後とされる戒律復興運動を展開した真言宗僧・釈雲照は、「精神主義」運動などを評価する歴史観から「近代との対決を拒否した僧」として描かれてきた。だが、それは妥当な理解なのか—。雲照の思想と事績の再検証を通じて、彼が同時代の仏教者たちと同様に近代日本の諸問題に対応すべく「戒律」の再編成を試みていた事実を浮き彫りにし、「戒律の近代」を再考する。
Table of Contents
- 第1章 戒律主義と「国民道徳」論—宗門改革期の釈雲照
- 第2章 戒律の近代—釈雲照における初期十善戒思想の展開
- 第3章 在家と十善戒—明治中期における仏教実践の創出に着目して
- 第4章 善悪を超えて—釈雲照と加藤弘之の「仏教因果説」論争と戒律実践
- 第5章 正法と末法—釈雲照の戒律復興論とその条件
- 第6章 旧仏教の逆襲—明治後期における新仏教徒と雲照の交錯をめぐって
- 第7章 越境する持戒僧たち—釈雲照の朝鮮体験とその意義
- 第8章 近代日本における戒律と国民教育—日本主義・皇道論を視角として
- 終章 成果と課題
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