釈雲照と戒律の近代

著者

    • 亀山, 光明 カメヤマ, ミツヒロ

書誌事項

釈雲照と戒律の近代

亀山光明著

(日本仏教史研究叢書)

法藏館, 2022.8

タイトル読み

シャク ウンショウ ト カイリツ ノ キンダイ

大学図書館所蔵 件 / 37

この図書・雑誌をさがす

収録内容

  • 戒律主義と「国民道徳」論
  • 戒律の近代
  • 在家と十善戒
  • 善悪を超えて
  • 正法と末法
  • 旧仏教の逆襲
  • 越境する持戒僧たち
  • 近代日本における戒律と国民教育
  • 成果と課題

内容説明・目次

内容説明

日本史上最後とされる戒律復興運動を展開した真言宗僧・釈雲照は、「精神主義」運動などを評価する歴史観から「近代との対決を拒否した僧」として描かれてきた。だが、それは妥当な理解なのか—。雲照の思想と事績の再検証を通じて、彼が同時代の仏教者たちと同様に近代日本の諸問題に対応すべく「戒律」の再編成を試みていた事実を浮き彫りにし、「戒律の近代」を再考する。

目次

  • 第1章 戒律主義と「国民道徳」論—宗門改革期の釈雲照
  • 第2章 戒律の近代—釈雲照における初期十善戒思想の展開
  • 第3章 在家と十善戒—明治中期における仏教実践の創出に着目して
  • 第4章 善悪を超えて—釈雲照と加藤弘之の「仏教因果説」論争と戒律実践
  • 第5章 正法と末法—釈雲照の戒律復興論とその条件
  • 第6章 旧仏教の逆襲—明治後期における新仏教徒と雲照の交錯をめぐって
  • 第7章 越境する持戒僧たち—釈雲照の朝鮮体験とその意義
  • 第8章 近代日本における戒律と国民教育—日本主義・皇道論を視角として
  • 終章 成果と課題

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ