弁論の世紀 : 古代ギリシアのもう一つの戦場

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弁論の世紀 : 古代ギリシアのもう一つの戦場

木曽明子著

(学術選書, 106)

京都大学学術出版会, 2022.10

タイトル読み

ベンロン ノ セイキ : コダイ ギリシア ノ モウ ヒトツ ノ センジョウ

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注記

古代ギリシア史年表: p274-277

参考文献一覧: p288-291

内容説明・目次

内容説明

訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁論家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。

目次

  • 序章 アテナイの民主政—成熟の時
  • 第1章 「立替分を返せ!」(『ポリュクレスへの抗弁』)—アテナイ海軍の台所は火の車
  • 第2章 「言いくるめられてたまるか」(『ラクリトスへの抗弁』)—甦る海上交易ネットワーク
  • 第3章 「出稼ぎに行ってる間に…」(『パンタイネトスへの抗弁』)—国富の源泉、ラウレイオン銀山
  • 第4章 「なんで私が?」(『エウブリデスへの抗弁』)—ポリス・アテナイの市民
  • 第5章 マケドニアとの和議—「ピロクラテスの講和」
  • 第6章 マケドニアの走狗を許すな—法廷闘争、敗退、再開
  • 第7章 カイロネイアの戦い—ギリシアの自由の終焉
  • 第8章 なお落日の余光きらめく
  • 終章 ポリス・アテナイの過去・現在・未来

「BOOKデータベース」 より

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