伊勢物語と四季
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伊勢物語と四季
武蔵野書院, 2023.2
- タイトル読み
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イセ モノガタリ ト シキ
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内容説明・目次
内容説明
四季の扉の向こうに広がる、伊勢物語の新たな相貌。平安時代、竹取物語から源氏物語・狭衣物語へと続く物語史において、四季は飛躍的に重要性を増していった。その中間部の伊勢物語では、四季はどのような意義を発揮しているのか。伊勢物語は、古今集に代表される四季観を踏まえつつも、それを特有な形で継承することによって、四季の物語を成り立たせている。和歌集・漢詩文集などの四季観を要所に導入して個々の四季物語が実現し、そしてそれをテコとして伊勢物語の世界全体が、かけがえなく支えられていく。本書ではその様相が、春夏秋冬の各領域において明確に提示されている。
目次
- 第1章 春の物語(一)—物語冒頭部をめぐって
- 第2章 春の物語(二)—物語冒頭部以後
- 第3章 夏の物語
- 第4章 秋の物語—衰退凋落をめぐって
- 第5章 冬の物語—雪をめぐって
- 第6章 古代の夏の季節感—和歌集夏部のホトトギス詠を手掛かりに
- 第7章 四十三段の夏の物語
- 第8章 六十段の二面的男像—朱買臣像の重層的引用
- 第9章 『詩経』衞風「〓」と『伊勢物語』九十六段・六段—男の物語の屈折点
- 終章 本書の考察の概要と文学史的展望—四季の時空の男主人公像
「BOOKデータベース」 より