先見的ガバナンスの政策学 : 未来洞察による公共政策イノベーション

書誌事項

先見的ガバナンスの政策学 : 未来洞察による公共政策イノベーション

ピレト・トヌリスト, アンジェラ・ハンソン著 ; 経済協力開発機構(OECD)編 ; 白川展之訳

明石書店, 2023.3

タイトル別名

Anticipatory innovation governance : shaping the future through proactive policy making

タイトル読み

センケンテキ ガバナンス ノ セイサクガク : ミライ ドウサツ ニヨル コウキョウ セイサク イノベーション

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注記

原著(Paris : OECD, 2020)(OECD working papers on public govermence ; no44) の日本語版

科研費(19K14279, 22H01028, 22K01318)及び新潟大学U-goグラントの助成を一部受けたもの

参考文献・資料: p199-225

内容説明・目次

内容説明

社会のオートメーション化の進展、気候変動、感染症のパンデミック、高齢化社会の到来、人工知能の発展のような(科学技術イノベーションに関する)今日の社会課題には、グローバル、個人レベルの双方で予想できない意図しない結末を招くことがある。複雑なシステムが、例外的な事象ではなくもはや常態と化しているからである。こうした環境の下では、政策立案における「(問題が起きてからの)事後対応的」な取り組みでは、効果的ではないことがますます明らかとなっている。危機に直面してから打開策を考えるのでは、危機が発生する前に事前に予期して備えるよりも、人的リソースの面でも金銭的な面でも、はるかに手間がかかってしまう。新型コロナウイルス(COVID‐19)の蔓延に伴う健康危機でいみじくも明らかになったように、(将来を)予期する活動に対して資源配分・投資する必要がある。この(科学技術イノベーションと法規制・政策対応)ギャップを埋めるためには、政府組織が新しいツールや手段を用いて複雑な問題や不確実性に効果的に対処できるように、政策立案への新しい取り組みが必要となっている。本書では、学術的・政策的議論を基礎として、先見的イノベーションガバナンスに関する序論を概観しながら、政策立案の未来の姿を示していく。そこから、こうした(未来に対する予期を重視する)取り組みが、政策立案プロセスをどのように根底から変革していくかを論じる。

目次

  • 第1章 政策立案における変革の必要性(ガバナンスシステム上の欠陥とギャップ;縦割り打破に必要な新たな政策アプローチ)
  • 第2章 未来洞察とイノベーションとガバナンスの関係(予期とは何か?その起源;敵か味方か?未来洞察と先見的イノベーション ほか)
  • 第3章 先見的イノベーションガバナンスの制度・機構(先見的イノベーションに必要な行為主体性とは?;政策の承認・決定環境)
  • 第4章 公共政策イノベーションに向けて—ガバナンス不能なものにガバナンスを効かせる先見的イノベーションガバナンス(AIG)モデル(先見的イノベーションガバナンスモデルに向けたアクションリサーチ;政府の中核構造における予期とは何か?)
  • 解説 イノベーションを社会実装させる技術—未来洞察による企業・行政組織のメタ認知能力

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BD00985950
  • ISBN
    • 9784750355306
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 原本言語コード
    eng
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    244p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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