排除の現象学
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排除の現象学
(岩波現代文庫, 学術 ; 462)
岩波書店, 2023.3
- タイトル読み
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ハイジョ ノ ゲンショウガク
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注記
『排除の現象学』1986年洋泉社刊行。『新編 排除の現象学』1991年筑摩書房から刊行。1995年にちくま学芸文庫(筑摩書房)に収録。本書はちくま学芸文庫版を底本とし、新編に未収録の初刊掲載論考を「はじめに」として収め、書下ろしの補章を加えたもの
内容説明・目次
内容説明
“かれら”を攻撃し、かれらと異なる“われら”であることに安寧を求める社会に、未来はあるのか。いじめ、ホームレス殺害、宗教集団への批判、障害者施設設置反対運動、通り魔、超常現象への傾斜―八十年代に世間を賑わせた数々の事件から、異人が見出され生贄とされる、共同体の暴力を読み解く。時を超えて現代社会に切実に響く、傑作評論。
目次
- はじめに いま、暮れなずむ黄昏の異人たち
- 序章 さらば、寅次郎の青春
- 第1章 学校/差異なき分身たちの宴―いじめの場の構造を読む
- 第2章 浮浪者/ドッペルゲンガー殺しの風景
- 第3章 物語/家族たちをめぐる神隠し譚―イエスの方舟事件を読む
- 第4章 移植都市/鏡の部屋というユートピア―けやきの郷事件を読む
- 第5章 分裂病/通り魔とよばれる犯罪者たち―精神鑑定という装置を読む
- 第6章 前世/遅れてきたかぐや姫たちの夢―1/2の少女マンガを読む
- 終章 失われたヒーロー伝説
- 補章 『童夢』を読みなおす
「BOOKデータベース」 より