グレーゾーンと帝国 : 歴史修正主義を乗り越える生の営み La zona grigia e imperi

書誌事項

グレーゾーンと帝国 : 歴史修正主義を乗り越える生の営み = La zona grigia e imperi

高綱博文, 門間卓也, 関智英編

勉誠社, 2023.3

タイトル読み

グレー ゾーン ト テイコク : レキシ シュウセイ シュギ オ ノリコエル セイ ノ イトナミ = La zona grigia e imperi

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注記

背に「勉誠出版」とあり

著者「高綱」の「高」は「梯子高 (はしごだか) 」の置き換え

年表: p503-513

内容説明・目次

内容説明

「抵抗」と「協力」のはざまで揺れる人々。戦時下の欧亜を照射する、比較歴史学の挑戦。“加害/被害”の二分法で捉えられない人びとの姿を「グレーゾーン(灰色の領域)」と呼んだアウシュヴィッツの生存者である作家プリーモ・レーヴィ。その思想に触発され、第二次大戦期の日独「帝国」下に現れた統治空間を新視角から注目し、「協力者」の実像解明に取り組む歴史学の新たな潮流。戦時社会を基底から問い直すことで、意図的な歴史の忘却と「修正」に対峙する、西洋史と東洋史の垣根を超えた共同研究の成果。

目次

  • 第1部 「グレーゾーン」のパラダイム―概念と方法(「グレーゾーン」概念の諸系譜;プリーモ・レーヴィの「グレーゾーン」について―歴史研究における概念化に向けて;ナチ体制下でのユダヤ人協力者をめぐって―プリーモ・レーヴィの「グレーゾーン」を中心に;日本占領下上海文化の「グレーゾーン」をどう考えるか)
  • 第2部 大戦期欧州における対独協力とグレーゾーンの諸相―国民国家の崩壊と新たな政治空間の出現(ナチ占領下フランスのグレーゾーン―ムーニエとミッテラン;第二次世界大戦期におけるリトアニア人行動主義戦線(LAF)の対独協力;「クロアチア独立国」に囚われたウスタシャの知識人たち)
  • 第3部 帝国日本の占領と中国・東南アジアのグレーゾーン―既存秩序の動揺と変化(日中友好の「グレーゾーン」―戦時下の内山完造;上海文壇から見る「グレーゾーン」―日本占領下における楊之華の文学活動;中国青年党の対日協力―日中戦争下のグレーゾーン)

「BOOKデータベース」 より

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