依存症と人類 : われわれはアルコール・薬物と共存できるのか
著者
書誌事項
依存症と人類 : われわれはアルコール・薬物と共存できるのか
みすず書房, 2023.4
- タイトル別名
-
The urge : our history of addiction
依存症と人類 : われわれはアルコール薬物と共存できるのか
- タイトル読み
-
イゾンショウ ト ジンルイ : ワレワレ ワ アルコール・ヤクブツ ト キョウゾン デキルノカ
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注記
監訳: 松本俊彦
内容説明・目次
内容説明
ある時代には酒や薬物に耽溺することは「堕落」と見なされ、ある時代には「下級階層の流行病」と見なされた。またある時代には、たとえ同じ薬物でも、特定のコミュニティで使用すれば「医療」だが、別のコミュニティに属する者が使用すれば「犯罪」と見なされた。アルコール依存症から回復した精神科医が本書に描くのは、依存症の歴史であり、その概念の歴史である。自身や患者の体験、過去の有名無名の人々のエピソードに加え、医学や科学のみならず、文学、宗教、哲学にまで踏み込んだ豊饒な歴史叙述によって、依存性薬物と人類の宿命的な繋がりが浮かび上がってくる。依存症は「病気」なのか?それとも、差別や疎外に苦しむ者に刻印されたスティグマなのか―?圧倒的な筆力で依存症をめぐるさまざまな神話を解体し、挫折と失敗に彩られた人類の依存症対策史をも詳らかにする。『ニューヨーカー』ベスト・ブックス・オブ・2022。
目次
- 第1部 名前を探して(出発点―「依存症」以前;エピデミック;意志の病)
- 第2部 不節制の時代(憑依;アメリカ初のオピオイド・エピデミック;ジャンキー)
- 第3部 現代の依存症のルーツ(近代アルコホリズム運動;よい薬物、悪い薬物)
- 第4部 試される依存症(リハビリテーション;ゼロ・トレランス;依存症を理解する)
- 結論 回復
「BOOKデータベース」 より