アメリカ知識人の共産党 : 理念の国の自画像

書誌事項

アメリカ知識人の共産党 : 理念の国の自画像

中山俊宏著

勁草書房, 2023.4

タイトル別名

Communist Party for American intellectuals : self-portrait of the land of ideas

米国共産党研究にみる政治的知識人エートスの変容

タイトル読み

アメリカ チシキジン ノ キョウサントウ : リネン ノ クニ ノ ジガゾウ

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注記

博士号取得論文「米国共産党研究にみる政治的知識人エートスの変容」(青山学院大学, 2001年) の全文に、最低限の形式的な修正を加えたもの

文献目録: 巻末p11-29

年表・図: 巻末p37-41

内容説明・目次

内容説明

第二次大戦以前、共産主義はアメリカでも多くの知識人を魅了した。しかし、戦後は「異物」として排除された。思想の自由が許されるはずの国で、一つの思想が排除されたことは、アメリカの知識人たちの間で激しい論争を生み、そこには自由の国のジレンマがつねに現れていた。本書では、「イデオロギーの終焉」を唱えた一九五〇年代の反共リベラル、社会変革を担った一九六〇年代のニューレフト、ニューレフトに反発した冷戦後の新保守主義者、これら三世代の論争を検討することで、アメリカで共産主義がどのように受容され、そして拒否されたのかを明らかにし、その背後にある理念の国の移ろいをも映し出していく。アメリカとは何か、左翼とは何か、そして知識人の役割とは―。理念の国の本質が、ここに浮かび上がる。

目次

  • 第1章 問題の所在―米国における共産党研究の諸相
  • 第2章 米国共産党結成期小史
  • 第3章 「反共リベラル」による米国共産党批判
  • 第4章 ニューレフトと米国共産党の再評価
  • 第5章 冷戦の終焉と「反共主義」の復権
  • 第6章 結語―「現在史」としての米国共産党研究
  • 補論 米国共産党研究の変容を促した社会思想史的背景

「BOOKデータベース」 より

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