紫式部日記 : 全訳注
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紫式部日記 : 全訳注
(講談社学術文庫, [2771])
講談社, 2023.6
新版
- タイトル読み
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ムラサキシキブ ニッキ : ゼンヤクチュウ
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注記
宮内庁書陵部蔵・黒川家旧蔵本「紫日記」を底本とした
2002年刊の合本
紫式部関係略年譜: p414-419
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
『源氏物語』という世界史的作品を生んだ紫式部は、平安王朝の実像を後世に伝える貴重な日記も遺していた。中宮彰子の懐妊、初孫に目を細める道長、一条天皇の行幸…宮廷社会を舞台に繰り広げられる儀礼や賀宴の日々を、時に率直な批評をまじえながら生々しく綴り、一人の平安びとの精神的軌跡が作品として昇華された日記文学を、全訳注で味読する。
目次
- 秋のけはひ入り立つままに―冒頭・秋色増す土御門殿の風趣
- まだ夜ぶかきほどの月さしくもり―五壇の御修法の荘厳さ
- 渡殿の戸口の局に見いだせば―道長との女郎花の歌の贈答
- しめやかなる夕暮に―殿の三位の君のすばらしさ
- 播磨の守、碁の負わざしける日―洲浜の装飾台に書かれた歌
- 八月廿余日のほどよりは―宿直の人々の管弦の遊び
- 廿六日、御薫物あはせはてて―弁の宰相の昼寝姿
- 九日、菊の綿を―殿の上への返歌
- その夜さり、御前にまゐりたれば―薫物の試みなど、御前の様子
- 十日の、まだほのぼのとするに―盛んな加持祈禱の様子
- 十一日の暁に、北の御障子、二間はなちて―続く加持祈禱と人々の様子
- 御いただきの御髪おろしたてまつり―中宮安産・若宮誕生
- 午の時に、空晴れて―主家の人々の安堵と慶び
- 例の、渡殿より見やれば―殿と近侍の人々の満足げな様子
- 内裏より御佩刀もてまゐれる―若宮の守り刀、朝廷より下賜
- 御湯殿は酉の時とか―御湯殿の儀式
- よろづの物くもりなく―御前の女房たちの服装
- 三日にならせたまふ夜は―誕生三日目の御産養
- 五日の夜は、殿の御産養―五日目、道長主催の御産養
- またの夜、月いとおもしろく―若い女房たちの舟遊び
- 七日の夜は、おほやけの御産養―朝廷主催の御産養
- 九日の夜は、春宮の権の大夫―頼通主催の御産養
- 十月十余日までも―初孫を得た道長の満悦ぶり
- 行幸近くなりぬとて―華麗の中での憂苦の念
- 小少将の君の、文おこせたる―時雨の歌の贈答
- その日、あたらしく造られたる船ども―行幸を迎えた土御門殿
- 御簾の中を見わたせば―この日、奉仕する女房たち
- 暮れゆくままに、楽どもいとおもしろし―御前の管弦の遊宴
- またの朝に、内裏の御使―行幸の翌日の御前
- 暮れて月いとおもしろきに―局を訪れる宰相たち
- 御五十日は霜月のついたちの日―誕生五十日目の祝儀
- おそろしかるべき夜の御酔ひ―当主道長の満悦ぶり
- 入らせたまふべきことも―物語の本の作製作業
- 御前の池に、水鳥どもの―里下がりしての述懐
- 入らせたまふは十七日なり―中宮の内裏還啓
- よべの御贈物、今朝ぞこまかに―殿から中宮への贈物
- 五節は廿日にまゐる―五節の舞姫
- 寅の日の朝、殿上人まゐる―殿上の淵酔のこと
- かからぬ年だに、御覧の日の童女―童女御覧の儀
- 侍従の宰相の五節局―左京の君へのからかい
- 何ばかりの耳とどむることも―五節過ぎのさびしさ
- 臨時の祭の使は、殿の権中将の君―奉幣使の儀式のこと
- 師走の二十九日にまゐる―初出仕時に思いを馳せる
- つごもりの夜、追儺は―夜の宮中の引きはぎ事件
- 正月一日、言忌もしあへず―若宮の御戴餅の儀
- このついでに、人のかたちを―女房たちの容姿批評
- 若人の中にかたちよしと思へるは―若い女房たちの容姿
- 斎院に、中将の君といふ人はべるなり―斎院と中宮御所との気風の比較(1)
- さるは、宮の御心あかぬところなく―斎院と中宮御所との気風の比較(2)
- 和泉式部といふ人こそ―清少納言等三人の批判
- かく、かたがたにつけて―わが心内の披瀝
- さまよう、すべて人はおいらかに―人の心の在りよう
- 左衛門の内侍といふ人はべり―日本紀の御局のあだ名など
- いかに、今は言忌しはべらじ―求道への思いと逡巡
- 御文にえ書き続けはべらぬことを―文の結びとして
- 十一日の暁、御堂へ渡らせたまふ―中宮の御堂詣で
- 源氏の物語、御前にあるを―道長との歌の贈答、二題
- ことし正月三日まで―若宮たちの御戴餅など
- 二日、宮の大饗はとまりて―臨時客・子の日の遊びなど
- あからさまにまかでて―二の宮の御五十日
「BOOKデータベース」 より